豊橋技術科学大学 大学案内2018
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02InterviewProfile澤 田 和 明電気・電子情報工学小さなセンサが秘めた未来への大きな可能性。研究テーマさわだ かずあき■ 所属/電気・電子情報工学系 ■ 職名/教授■ 専門分野/半導体工学 ■ 学位/工学博士(豊橋技術科学大学)■ 所属学会/電気学会、映像情報メディア学会、電子情報通信学会、IEEE 他知的な機能を持つセンサを目指して豊橋技術科学大学のLSI工場で、LSIとセンサ技術を融合した信号処理機能を内蔵したスマートセンサの研究開発に取り組んでいます。今後、センサは人・ものをインターネットで繋ぐための重要な役割をはたしていきます。❶マルチモーダルセンサ 小さな半導体チップで複数の種類の項目ができるセンサの研究を行っています。健康、医療、農業、環境分野で活躍するセンサです。❷バイオイメージセンサ 私たちの神経ネットワークの化学的な振る舞いを非標識で撮影できるイメージセンサの開発を進めています。再生医療などに貢献できるセンサです。新しい道を切り拓く研究者たちKazuaki Sawadaどのような研究をしていますか?細胞や神経ネットワークの活動に欠かせないイオンの動きを簡単に撮影できる「バイオイメージセンサ」の研究に取り組んでいます。デジカメには光のセンサ、サーモグラフィには温度のセンサというように、目に見えない光や温度も同じセンサを多数並べることで、測定結果の分布を画像として検知できる機械が開発されてきました。一方、筋肉の動きや記憶といった生体活動全般は、直接その活動を見ることはできず、その細胞内外を動くイオン等に光の目印をつけて観察してきましたが、再生医療発展のため光の目印無しで観察したいとの強い要望から、半導体の技術を用いて、バイオセンサを多数並べることで、イオンの動きを観察できる「バイオイメージセンサ」の実現に成功しました。このセンサは医療分野だけでなく、化学・生命科学などの広い分野で活躍する画期的なセンサで、最近ではこのセンサを用いて、血液や唾液一滴で、体内中の様々な成分を同時にチェックし、日々の成分変化から病気の早期発見に役立てる応用研究を近隣の病院の先生と共同開発しています。今後の課題・夢は?新しいセンサ開発への興味は常にあります。特に、今まで誰も見たことのないものを数値化できるセンサを作ってみたいですね。しかし、センサはあくまで現象を見出すための道具です。その機能を社会でどう活用できるかが重要な課題になってくるので、いつも社会実装を意識することは忘れずにいます。私の研究室では、同分野でありながら違うテーマを持つ研究室との合同ミーティングや、夏季合同セミナー、スキー旅行など総勢40名で参加するイベントで様々な分野の人と交流する機会があり、広い知見を得ることができます。また、LSI作製のための装置や、作製したセンサを評価できる環境が整っていることも魅力のひとつです。奥村 悠基さん電気・電子情報工学専攻 博士前期1年(北九州工業高等専門学校)(2016年12月撮影)様々な人とのかかわりが、大きな視野を生み出す。Voice16

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