豊橋技術科学大学 大学案内2018
15/76

01Interview高精度×省エネの実現で産業界への貢献を目指す。研究テーマ産業機械・ロボットシステムの設計制御システム論的なアプローチにより省力化・省エネルギー化を目的とした研究に取り組んでいます。❶産業機械の省エネルギー制御世界中の工場で昼夜を問わず利用されている産業機械へ幅広く応用できるよう、動作軌道や制御プログラムなどソフトウェアのみの改良による省エネルギー化の方法を研究しています。❷産業応用を指向したロボットの設計制御移動型清掃ロボット、壁面検査飛行ロボット、投げ・受け取りによる物体搬送ロボット、歩行型物体搬送ロボットなど省力化を目的とした研究を行っています。自動で機械加工を行う、NC工作機械の制御や省エネルギー化について研究しています。実験のため研究室で製作した装置のことを深く勉強するうちに、入った当初はプログラミング未経験だった僕が、システムを一から作れるようになり、大きな自信に繋がりました。また、留学生との交流も多く、実践的な語学力も向上できたと思います。小田 真暉さん機械工学専攻 博士前期2年(桜丘高等学校)(2016年12月撮影)オリジナル装置の理解を深め、技術力の向上を実感。新しい道を切り拓く研究者たち内 山 直 樹機械工学Naoki UchiyamaProfileうちやま なおき■ 所属/機械工学系 ■ 職名/教授■ 専門分野/システム工学、制御工学、メカトロニクス ■ 学位/博士(工学)(東京都立大学)■ 所属学会/日本機械学会、計測自動制御学会、精密工学会、システム制御情報学会、 日本ロボット学会、自動車技術会、IEEEVoiceどのような研究をしていますか?システム工学の視点から幅広いテーマを扱っていますが、産業機械の設計制御が主な研究です。例えば、リサイクルセンターで鉄くずが床に散らばっていると、トラックのタイヤがパンクしてしまうという問題があります。そこで、工場内を動き回って鉄くずを集める産業機械、言うなれば市販の室内掃除ロボットの屋外版を作って、課題解決をしようという試みなど、産業界で役立つ技術の開発を行っています。バッテリーで動く屋外清掃ロボットは、なるべく電力を消費しないよう効率的に動くことが求められるため、自己位置を推定し、規則的な軌道で動かすソフトウェアを搭載させるなどの工夫が必要になります。日本の産業機械は、高速・高精度・耐久性などの面で世界からも高く評価されていますが、私の研究室では、そのクオリティを維持しながらの省エネルギー化を目指しています。高精度と省エネルギーは二律背反の関係にありますが、どちらも満足できるレベルを保てるよう、設計からハードウエアの製作、必要な機能に応じたソフトウエアの開発まで多岐にわたった研究に注力しています。これからの夢・課題は?環境問題、省エネルギー化、少子高齢化など様々な課題への解決が求められる昨今、そういった世界のニーズを意識することはとても大切です。また、働く人にとって、ひいては産業界にとっての助けとなるようなロボットを開発することで、社会貢献へつなげていきたいと思います。15

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る