神戸学院大学 大学案内2018
65/172

教員の証言 インタビューここが魅力(取材協力 九皐会館)人文学科 中村 健史 准教授なぜ、散る桜を美しいと感じるのか、古典から日本人の感性を学びます人文学科にはさまざまな専門分野の先生方がいらっしゃいますが、私は日本文学、特に古典の和歌を研究対象としています。「和歌のような古くさいものが、何の役に立つの?」と疑問に思われる人がいるかもしれません。しかし、和歌によって育まれた感性は、現代に生きる私たちにも大きな影響を与えています。例えば、皆さんが聴いているJ-POPには、散りゆく桜を歌った名曲がたくさんありますが、「満開の桜より、散ってゆく桜のほうが美しい」というのは『古今集』にも見られる平安和歌の美意識。コブクロやいきものがかりの歌詞だって、伝統のなかから生まれてくるのです。そう、古典は教科書のなかにだけ存在しているわけではありません。私たちの一人ひとりの感性に、しっかりと刻み込まれています。古典は「いまを知るためのパスポート」。言葉の向こう側にある「こころ」を理解することで、漱石も『源氏物語』ももっと楽しく、もっと身近になるはず。文学の奥深さを知れば、あなたの世界は大きく広がるかもしれません。064

元のページ  ../index.html#65

このブックを見る