神戸学院大学 大学案内2018
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人間、そして人間の創造した文化や社会などを深く探究するのが人文学部の学びです。フィールドは、言語、文学、歴史、人類学、環境など、多彩に広がっています。その中から、学びの方向性を決めるのはあなた自身。興味を持った分野から自由に講義を選ぶことができ、自分で、あるいは仲間とともに書籍などを調べ、実社会を調査体験し、それらを基盤として研究考察を進めていきます。こうした学びを通して身につけるのは、複雑な現代社会を紐解く多様な視点と専門性。現代の世界は心・社会・文化・自然の諸問題が複雑に絡み合っていますが、人文学部で身につけた力でこの錯綜した世界を解きほぐし、豊かな生き方の指針を見つけられます。興味のある学問領域を自由に学びながら、多角的な考察力を養う・中学校教諭一種免許状(国語、社会、英語)※・高等学校教諭一種免許状(国語、地理歴史、公民、英語)※・学芸員※学びのフィールド取得できる資格加古川という地域の農業と野外体験について調査し、何に気づいた?調査が終わってから学びは変わった?自分の中で起こった変化はどんなこと?工業の街と思っていた加古川で見聞きした農業の事実が、想像力を広げるきっかけにいままで見えていなかった、街を支えている人やしくみについて興味がわいてきた5つの視点から、街のあれこれを調べ上げていくゼミの名物フィールドワークに参加して、教室では学ぶことができない「気づき」に出合うQQ地域の環境をテーマに探究する人文学科の矢嶋ゼミでは、1つの大きなイベントとして、加古川地域で2泊3日の調査を行っています。学生たちはテーマ別の5つの班に分かれて事前に入念な準備を行い、当日は地域の人たちにヒアリングを行ったり、現場を観察したりして調査を実施。そのメンバーの一人、田上さんの視点から、学びの成果を語ってもらいました。私が参加したのは「農作物野外体験班」です。加古川市の農業がどのように運営されているのか、子どもたちにどのような自然体験の機会が用意されているのかを明らかにしていくことが調査の目的でした。現地ではメンバーと一緒に、事前にアポイントを取っていた農業組合の方のところにお伺いし、どんな作物をどんな方法で栽培されているのかについて、聞き取り調査を行いました。私は二毛作など農業の基本的なしくみについて知らないことが多く、理解が追いつかない部分もありましたが、知らない世界を垣間見ることができ、とても興味深かったです。また野外体験については、里山保存会の方にヒアリング。子どもたちと竹馬をつくったり、ハイキングをしながら里山の大切さを伝えておられることを知り、世の中にそんな仕事があるのかと驚きました。加古川市というと工業の街のイメージでしたが、実は農業に関するさまざまな営みがあり、それを支えている方々がいらっしゃることに気づけたのが、私にとっては大きな収穫だったと思います。この調査を行った後、私は自分に足りない知識をもっと得たいと思うようになり、最近は図書館で農業関係の書籍を読んだり、里山について調べたりしています。山というのは勝手に木が生えているものだと思っていましたが、実際は違うんです。特に里山の場合、人がしっかり手を入れていかないと、密植しすぎて強い木が育たず、土砂崩れを起こしやすくなるとか。加古川市は兵庫県下でため池が2番目に多い土地らしく、手入れをして土砂崩れのリスクにしっかり備えなければならないそうです。このように地域について学び、知らなかった事実が見えてくるほど、いままではまるで気にしていなかった地域を支えている人や仕組みに関心がわいてきました。最近は街を歩いていても、あの団体はどんな人たちが何を目的にして活動しているんだろうと考えることが増えています。私の住む姫路市も、人のつながり方やしくみを工夫すればきっと、もっと良くなっていくはず。私も将来は地域を支える一人として活動していきたいと思います。心、社会、文化、自然がボーダレスに関連する領域心のしくみと働きをアクティブに探究し、安心安全な生活づくりに貢献する学問領域です。人類が生み出してきた文化をアクティブに探究し、豊かな人間性づくりに貢献する学問領域です。人の絆、社会、自然とのつながりをアクティブに探究し、活力ある社会づくりに貢献する学問領域です。※ 指定科目の単位取得者が取得できる資格。心の領域社会の領域文化の領域[アドミッション・ポリシー](入学者受入れの方針)大学で学ぶために必要な高等学校卒業相当程度の基礎学力を有している。人間とその文化に関心をもち、理解を深める努力をする。多様な他者との相互理解に努める態度をもつ。積極的に社会とかかわる意欲をもつ。社会での経験や海外での経験を学びに活かす意欲がある。1.2.3.4.5.人文学部は、神戸学院大学の建学の精神「真理愛好・個性尊重」および人文学部が掲げるディプロマ・ポリシーの主旨に賛同し、その獲得をめざしてさまざまな分野にチャレンジする以下のような人たちの入学を期待しています。058

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