神戸学院大学 大学案内2018
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教員の証言 インタビュー経済学科 岡部 芳彦 教授ロシア人と、アニソンを歌う。そんな中に、講義室では出合うことのない学びがありますみなさんは大学での学びというと、講義室で教員の話を聞くイメージかもしれませんが、私は大学での学びは、学生一人ひとりが「自分でつくりあげる」ものだと考えています。私のゼミでは、アメリカやヨーロッパ、中国などの地域ごとの班に分かれ、扱うテーマは各自で自由に考えてもらっています。毎年、班ごとにおもしろいアイデアが出てきますが、これが思わぬ方向に発展することもあるんですよ。例えば、昨年ロシア経済班ではアニメオタクの女子学生が、「いまロシアでは日本のアニメが流行っている。ロシアの学生とアニメで交流したい」といい出しました。そこでロシアの総領事のところに彼女らを連れて行ったのですが、「実は日露両政府も、アニメを通じた交流を行いたいと考えている。キミたちがやってみないか」と話が発展し、一昨年、昨年とモスクワ大学で「日露アニメ・オタク文化学生サミット」を開催するに至ったのです。一人の発案が一気に政府を巻き込んだ動きにつながったわけです。今年は日本側で開催し、ロシア全土から40人の学生たちが神戸学院大学に来てくれました。午前中はまず「日露間に影響を与えたアニメ」などのテーマでプレゼンテーションが行われ、そのあとはグループに分かれて話し合い、午後からはちょっと砕けて、アニソンカラオケ大会やコスプレコンテスト…。全体的にものすごく盛り上がりました(笑)。日露という緊張感のある国同士にもかかわらず、アニメという共通言語を介することで、こんなにも親密な時間を共有できるのかと驚かされます。またこの活動はさらに、「北方領土における日本アニメの関心調査」にも発展。ロシアが実効支配しており、アンケート実施が難しいエリアで調査を行うため、学生がコスプレして択捉島内を歩き、見た人が反応を示すかどうかを確かめて調査しました。ここでも学生たちはロシア人住民と意気投合し、おおいに盛り上がりました。これらの経験を経て、彼らがつかんだものの大きさは計り知れません。これは非常に成功した1つの例ですが、学びというのは本来、このように自由なもの。みなさんも自分の興味に応じて、気軽にいろんな世界に飛び込んで学んでください。ここが魅力048

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