神戸学院大学 大学案内2018
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法律学科 上脇 博之 教授人権と統治のあるべき姿を見つめられる自立した思考力を磨きましょう 私の研究分野は憲法です。憲法というのは国家の根本をなす法のため、さまざまな方面から研究することができます。私は国民の政治参加の形である政党や選挙制度がどうあるべきかについて興味を持っており、私の講義を受講するみなさんと、憲法的見地から政治にまつわる問題を一緒に考えていきたい。 ところが、最近の学生の中には、政治の話は自分とはあまりかかわりのないものと考える人が多いようですね。以前の日本では学生運動なども盛んに行われていましたが、いまは「自分が何かをしても社会が変わるわけがない」という無力感からか政治に興味を持つ人が少なくなっているように思います。 しかし実際は、日本が議会制民主主義の国家である以上、この国に住む人々は政治の影響から逃がれることはできません。それならばむしろ積極的にかかわっていく方が良い生き方ではないかと私は思います。 例えば、政党の活動を助けるために企業が献金を行うことは、いまの社会では合法とされていますが、あなた自身はどう思いますか。献金が行われると政党は支援してくれる企業に有利になるように便宜を図るかもしれません。そんなことは許されませんね。 政党の活動資金をすべて国庫からの政党交付金で賄うべきかといえば、それも問題です。政党が国民から政治資金を集めなくてもすむようになり、国民から離れたものになってしまいます。より良い民主主義国をつくっていくためには、どうあるのがベストなのでしょうか。 これはほんの一例ですが、私の授業では実際にこのような問題について、みなさんにも自分の頭をフルに使って考えてもらいます。それが少しでも、みなさんがこの民主主義における自分の生き方を考える刺激になればと考えています。 折しも2016年からは18歳選挙がスタートし、18歳以上の人は選挙に参加できるようになりました。国があなたにも日本の未来を考えてほしいといっているのです。 どうかみなさんも本学部で法律について学びながら考えの深め方を学び、自分は日本の人権と統治のあり方をどういうものにしていきたいのかを具体的にイメージし、行動できる人になってください。その成長のために、私たちが全力でバックアップします。教員の証言 インタビューここが魅力040

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