神戸学院大学 大学案内2018
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学びのフィールド被災地を訪れ、被災者への支援活動を実施。その最中に感じた現場の課題は何だったのか経験を通して、自分の中に生まれた気づき。法律の学びはどのように変わったのか誰もが「復興」という目的をめざしながらそれぞれの立場の違いで、1つになれていない法律の役割は、複雑な関係性を調整すること。この学部で自分は、そのための力をつけたい震災直後の熊本に、大学のボランティアスタッフとして訪問。混沌とする現場を目の当たりにして見えてきた、自分にとっての「法律の意味」とは?QQ想定外の状況に置かれた災害現場では、数々の問題が発生する。2016年に震度7の地震に見舞われた熊本県も同じです。法学部の井藤さんは、震災直後の熊本県に、大学が派遣するボランティアスタッフの一員として赴き、現場で多くのことを考えさせられたと話します。彼女が「法律を学ぶ意味が変わった」という背景には、どんな気づきがあったのでしょうか。1年次の時、大学の「ボランティア活動支援室」の学生記者として震災ボランティアについて書く機会をいただき、それまで意識していなかった東北でのボランティア活動に参加。この経験を積んだおかげで、翌年の4月に熊本地震が発生した時はごく自然に「何か私にできることを」と考え、すぐにボランティア参加に名乗りを挙げました。5月とはいえ熊本の街はまだ震災直後。生々しい被害の状況が目の前にあり、私はいまでも、そこで感じたことをうまく話せません。ある家の家具の解体作業をお手伝いした時は、みんなで力を合わせて仕事をやり遂げ、ホッとした反面、大人たちがそれを「燃えるゴミかどうか」大声でやりとりしていることに強い違和感を持ちました。見守っていた家の人たちは、どういう想いで「ゴミ」という言葉を聞いていたんだろう。この一件に限らず、被災地ではいろいろな人の「立場の違い」を肌で感じました。みんなが同じ復興を願っている。それなのに、市役所の人、生活者の方たち、ボランティアの参加者…、それぞれがどこかくい違っている。もっと、みんなにとって良いやり方ってないのだろうか。法学部では授業の一環として、裁判所に赴いて実際の裁判を傍聴する機会があります。原告と被告で繰り広げられる主張と答弁。私はそのやりとりを聞いていて、「あれ、この感じは被災地と似ている」と思いました。世の中には1つの絶対的な正義があるように思いますが、実はさまざまな立場・視点からのそれぞれの正当な主張があり、それらが複雑に絡まり、対立してしまうのです。そして法律というのは、その人と人とのかかわりの中に分け入って、利害を調整していくツールなのだと気がつきました。私は2年次から企業法コースを選択しており、法律の専門職をめざすわけではありませんが、企業に就職してからもきっと、被災地で見たような利害の対立に出合う機会は多いのではないかと思います。そんな時、法学部で身につけた論理と調整力を生かして、すべての人が平和である道を探していけたら。いまはそんなふうに考えて学んでいます。リーガルマインドを身につける法律の中心となる六法(憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法)をしっかり学び、法のスペシャリストをめざします。国家・地方公務員の仕事に必要不可欠な科目(憲法・民法・行政法・国際法・政治学・行政学など)を中心に学び、「公」にかかわる人材をめざします。企業の社員やベンチャービジネスに必要となる民法、商法、経済法、国際取引法などを中心に学び、法とビジネスをつなぐエキスパートをめざします。法職企業法行政法の視点で物事を考えるリーガルマインドを培い、さまざまな進路に生かす法律とは自分や人の権利を守るルールであり、世の中のあらゆる局面において、なくてはならないものです。特に国際化、情報化が急速に進む現代では、これまでの慣習では捉えられない状況が数多く発生しており、専門職でなくても自ら法律を運用していく力(リーガルマインド)が必要とされています。本学部では、現代社会を成り立たせている法律とそのしくみについて専門的な指導を行い、法曹界で活躍できる人材はもちろん、官・公・民のさまざまな場面で法の知識を生かせる人材を育成。法律を自分の武器として活用し、自発的に行動してこれからの国際社会をリードしていく力を身につけてもらうことをめざしています。・中学校教諭一種免許状(社会)※・高等学校教諭一種免許状(地理歴史、公民)※・社会福祉主事(任用資格)※※指定科目の単位修得者が取得できる資格。取得できる資格法学部は、ディプロマ・ポリシーに掲げた教育目標を実践し、社会の様々な分野で活躍できる人材を育成するために、以下のような方々の入学を期待します。高等学校の教育課程における基礎的な学力を習得し、それを大学における法学・政治学の専門分野の勉学に生かそうとする人。社会の様々な動きに関心を持ち、自らの考えを積極的に表現できる人。勉学だけでなく、課外活動やボランティア活動などにも積極的に取り組んできた人、あるいは大学でも積極的に取り組む意欲のある人。基礎学力や特殊技能を生かした資格や検定に一定の成果をあげ、それを将来に生かそうとする人。社会における経験や外国での生活経験を学びに生かそうという意欲のある人。[アドミッション・ポリシー](入学者受入れの方針)1.2.3.4.5.034

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