神戸学院大学 大学案内2018
133/172

ペプチド合成は、試行錯誤の繰り返し。思考力とタフさが磨かれます薬学科 津田 裕子 教授私は分子薬学分野の教員の一人として、鎮痛作用などを実現するペプチド合成に取り組んでいます。研究室に配属された4年次生には、実際に酵素と阻害剤を合成する実験に取り組んでもらいます。狙った通りの機能を合成によって創り出すことができれば、医療の可能性を広げることができるため、大変やりがいがありますが、同時にこれは非常に険しい道のりでもあります。理論的にはこうすれば良いとわかっていても、現実はなかなかその通りにはいきません。むしろ、うまくいかない方が多いでしょう。しかし、その中で「なぜ、うまくいかないんだろう」と考え、試行錯誤しながら進んでいく経験は、きっとあなたの力になります。研究に没頭する貴重な経験の中で、タフな推進力を身につけてください。従来のがん治療とは一線を画す先端研究にも触れられます薬学科 角田 慎一 准教授現代のがん治療には、副作用の問題や人によっては十分な治療効果が得られないなどの多くの課題が残されています。そこで私は人の体が本来持っている免疫系を制御することで、より有効かつ安全ながん治療薬を実現しようと研究に取り組んでいます。考え方としては、人の免疫細胞の活動を抑制するTreg細胞の働きを抑え込む薬を開発し、免疫系が十分に活躍できる状態をつくって、がん細胞に対抗しようとするものです。このようながん免疫療法は近年注目が高まっており、徐々に臨床の現場でも薬が利用されはじめていますが、まだこれからの分野といえるでしょう。神戸学院大学の薬学部では、このような先端の創薬研究にも触れ、新しい知を発見するおもしろさを感じながら学ぶことができます。本学薬学部では、患者の体に触れて状態を確認するフィジカルアセスメントの実習に力を入れています。そのなかで、脈や血圧、呼吸の状態を測る技術も身につけられます。このようなスキルは従来の薬剤師には求められませんでしたが、今後薬剤師の役割が地域の中で拡大していく中で、不可欠になっていくはずです。例えば在宅の患者の状態を薬剤師が定期的に見守るようなケースでは、現場の薬剤師がバイタルサインを正確に確認できないと、適切な治療が行えません。そこで皆さんにはいち早く「診る」力をつけてもらいたいのです。現代の医療の数々の問題は、結局、医療人が患者のことをしっかり見つめられるかどうかにかかっているように思います。本物の医療人としての力を、この大学で磨きましょう。医師のように患者を「診る」次世代の薬剤師をめざせます薬学科 白川 晶一 教授教員の証言 インタビューここが魅力132

元のページ  ../index.html#133

このブックを見る