法政大学 大学・入試案内2017
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史資料を読み解き、多角的に研究歴史を見る眼を養い、現在と未来を考える 史学科は、歴史を深く学ぶ場ですが、単に知識を吸収する、過去の出来事を暗記するといった学びではありません。歴史を多角的に研究し、過去の人間の営みを学ぶことで、現在と未来を考察します。本学科には、日本史・東洋史・西洋史の3つの専攻がありますが、それぞれの専門を深めながら他専攻の科目も履修できます。専攻を超えて学ぶことで、物事を多角的に捉える力、客観視する力が養われ、より奥深い学びが可能になります。 中でも東洋史は“何を使って研究するか”という研究方法(文献史料・物質資料)によるカリキュラム編成で、研究対象が時代を超えて変わったり、広がったりしても柔軟に研究を進めることができます。また近年、目覚ましく進歩している中国考古学を専門的に学べることも特長です。史学科入学定員:100人DEPARTMENT OF HISTORY古代中国の瓦を手にしながら意見や質問が活発に飛び交う十数人の学生が囲むテーブルいっぱいに、瓦のかけらや壺が並ぶ。聞くと、中国の漢、三国志や唐の時代などに作られたものらしい。それを学生たちは手にし、見比べたりしながら観察している。遺物や遺跡などの検証を通じて、古代アジア史を解明しようとする塩沢ゼミ。本物の考古資料に触れ、その資料理解と見分け方を学んでいる最中だ。「手に取って気付くことはないか」と塩沢教授が問いかけると、あちらこちらから発言が飛び交う。と、ある学生が質問の手を挙げた。「この瓦はずいぶん軽くて汚れた感じなのですが、なぜですか?」。教授はすぐには答えを口にしない。「なぜだと思う?」。より深い観察眼と洞察力を、学生に養ってもらおうとしているのだ。「作られた後に再び焼かれた…からですか?」と学生。「そう! その瓦は、楚の項羽によって焼き落とされた始皇帝の宮殿のもの。その時の炎によって変形した瓦なんだよ。もっと触れてよく観察すれば、さらに新しい歴史的事実が見えるかもしれないよ」。学生たちの目はいっそう輝き始めた。「遺物を通じて、生きる人や変化し続ける文化を洞察する目を養うことが大切」と塩沢教授。アジア文化の成り立ちに関する新たな真相が、このゼミから見いだされる日も近いかもしれない。塩沢 裕仁 教授ゼミテーマ実ゼ況ミ!ナール史学科 2年大分県立中津北高等学校出身中尾 友香静かな遺物から、当時の人々の暮らしぶりが見えてくるのが歴史を学ぶ醍醐味です。詳しくはP000日本史概説、西洋史概説など、概説系の科目を1年次に必修化。それぞれの専攻で何が学べるのかを知り、その中で自分が追究したいのは何かを探ることができます。ゼミには2年次から所属し、教員の丁寧な指導のもと卒業論文まで一貫した学びを可能にします。段階的な教育体系「近世文書研究会」のように伝統的なサブゼミもあり、授業以外でも自分の興味に応じた学習ができます。資料・史料の読み方についてアドバイスを受けるなど、大学院生や卒業生との交流も盛んです。学生の自主的な活動の場「サブゼミ」史資料を正確に読み解く力を付けるため、実際に遺物や古文書に触れる実習も充実しています。学外の施設を利用して史跡・史資料の見学・研修を行うほか、考古学の遺物や古文書の実物と写真を所蔵し、それらを教材に活用し、学習を深化させています。遺物や古文書に触れながら学習遺物の形状や文様から古代人の生きざまを解明する東アジア物質資料への理解

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