法政大学 大学・入試案内2017
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「言葉」を通して、日本人の心や文化の本質を追究社会で必要な理解力・表現力の基礎を身に付ける日本文学科では、一つ一つの「言葉」との関わりを大切にし、そこに潜む日本人の心や文化の本質を追究します。日本語の力をしっかり身に付けることを重視し、1年次には大学で必要となる日本語能力の基礎を養う「大学での国語力」を設置。2年次以降はゼミナールに所属し、卒業論文に結び付く研究を行う中で、その力を磨きます。カリキュラムは、古代から現代に至る文学・言語の基礎を学んだ上で、日本の文化を見渡せるよう、さまざまな科目を設置。2年次から「文学」「言語」「文芸」の3コースに分かれますが、他コースの科目も履修でき、広範な知識や観点を獲得できます。2年次からは20以上ものゼミの中から興味に合うものを自由に選択し、専門的な学びを深化させていきます。出版や編集の仕事に興味がある学生も多いため、ニーズに対応して「メディアと社会」や「編集実務」といった関連科目も展開。また、昼夜開講制を採用しているため、ライフスタイルに合わせて時間割を組み立てることができます。日本文学科入学定員:187人DEPARTMENT OF JAPANESE作品への自由な批評が実作への重要なアプローチになる中沢ゼミでは、学生たちの創作した作品を集めたゼミ誌の中から毎回1、2作品をピックアップし、グループに分かれて質疑応答や講評を行う。中沢教授は、自らの作家経験を通じてだろうか、自由な合評形式を重視した授業を展開する。各グループでは、真剣な意見交換が飛び交い、実ににぎやかだ。「いや、絶対違うと思う…ここの描写って」「そこってリアルの話じゃなくて、作者の心象風景が投影された箇所なわけで」やがて、作品の書き手である学生が教壇に立ち、グループ代表の質問や講評に“対峙”する。学生の疑問や見解に対して教授は決して議論のかじ取りはしない。ただ、穏やかな表情をたたえながら、学生たちのやりとりに呼吸を合わせるように、静かに切り出す。「あ、そこは私も気になってたの。どうして題名は『絵』ではなく『絵画』なのかなって」。中沢教授が指摘したのは、作品タイトルに関わる重要な部分。作品名とはいうなれば、社会に対して、文芸作品が最初にインパクトを与える表現に他ならない。その核心に、教授はさりげなくプロの作家としての眼を向ける。そうして、柔らかく核心を突かれるたび、学生は自問自答を重ね、不意に生まれ出る言葉に向き合う覚悟と姿勢を学んでいるようにも見えた。中沢 けい 教授ゼミテーマ実ゼ況ミ!ナール日本文学科 3年東京都私立三輪田学園高等学校出身判治 有香里常に読者を意識した文章を考えることは、創作に限らずコミュニケーション力全般を磨いてくれます。興味・関心に合わせた3コースを設置古典文学や近・現代の文学の特徴を基礎から学びます。上代から中古、中世、近世、近代、現代まで各時代を専門とする教員がいることが特徴。また、児童文学や能楽などの関連分野も研究でき、「文化」という広い視野で日本の文学を捉えます。文学コース作品を解釈・鑑賞するだけではなく、自ら創り上げたいという学生のために設置。実作が中心となり、卒業論文を創作で提出します。第一線で活躍している作家や文芸評論家が、実作の指導にあたっていることが大きな特徴です。文芸コース日本語の歴史、現代日本語の諸相、言語学から見た日本語など、「言語」の複雑さ、面白さをさまざまな角度から研究し、体系的かつ実践的に学びます。最新の言語理論から若者言葉の研究など、多様なテーマで、「言葉」を客観的に見つめます。言語コース批評眼を養うことで創作に幅と奥行きをもたらす文芸創作の実作指導

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