法政大学 大学・入試案内2017
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国内唯一の植物医学研究教育の専門機関植物を守り、生かす専門教育と研究 植物医科学は植物の病気の原因を探り、診断と治療を行う学問です。現在約70億人の世界人口は、2050年には90億人を突破するといわれています。食料生産の増加率は鈍り、食料不足は必至です。世界の食料生産のうち3~4割以上を奪っている病虫害や雑草害、貯蔵病害に対処することが、今後の食料問題解決につながります。植物医科学は、このような食料問題に加えてエネルギー問題などの環境問題に取り組み、その知識と技術が現代社会で必要とされています。植物医科学の充実した教育、研究を展開し、専門職を志向した領域に特化した学びで世界で活躍する人材を養成します。応用植物科学科入学定員:78人DEPARTMENT OF CLINICAL PLANT SCIENCE張り詰めた雰囲気の中での発表が研究者としての力を鍛える静まり返った教室で、学生が緊張の面持ちで発表を始めた。廣岡ゼミでは、学会さながらの雰囲気の中、発表が行われる。ゼミの研究対象は、植物に病気を起こす菌類。その病原性や生態、多様性解明など各自の研究テーマに沿った論文を読み、その内容を分析、議論する。研究者として論文を書く際に必要な、仮説を実証する力を鍛えるとともに、緊張感ある場でのプレゼンテーションが学会発表の訓練になるのだ。厳粛な雰囲気は、その後のディスカッションで一転。ざっくばらんに意見が交わされ、先生と学生の距離もぐっと近付いた。学生たちは、海外での研究経験を持つ廣岡助教の言葉を一言も聞き漏らすまいと熱心に耳を傾けている。世界では8億人分相当もの農作物が植物病の被害に遭い、それが人類の食料問題につながっているという。菌類の研究が進めば、より多くの植物病を防ぐことができる。廣岡助教は、「食料危機は日本では実感しづらい問題ですが、世界に目を向けることで、その重みを感じて研究できる」と語る。実際、学生は世界の食料問題解決に貢献できることに強い意欲を感じているという。サステイナブル社会の実現を支える人材が、ここから生まれていくのだ。廣岡 裕吏 助教ゼミテーマ実ゼ況ミ!ナール生命機能学科 植物医科学専修※4年神奈川県私立横浜創英高等学校出身金 商援海外の研究者と共同でグローバルな研究ができ、とてもやりがいを感じています。多様な植物病原菌類の病原性や生態を解明して世界の食料問題の解決に挑む植物病原菌類学植物医科学センターを開設付設機関「植物医科学センター」が、教育研究成果を社会に還元するため、植物病の診断や診断技術研修に取り組んでいる他、学生の実践教育の場としても活用されています。ニーズが高い領域に特化した3コース植物病の原因となる微生物などの特性を知り、植物医科学分野の応用的な知識や先端技術を修得します。植物クリニカルコース生命科学の基礎、植物との相互作用などを理解し、植物の健康や環境保護のための技術を修得します。グリーンテクノロジーコース植物の健康保護と植物生産に対するビジネスや政策など、幅広い分野を学習します。グリーンマネジメントコース※現 応用植物科学科充実の植物医科学インターンシップ2年次に、植物医科学に関連した全国各地の企業や団体、研究所、農業試験場などや、農林水産省や環境省などの中央省庁へ赴くインターンシップを必修としています。現場で必要とされる技術や知識、技能を集中的に学びます。公的資格「樹木医補」「自然再生士補」が取得可能日本緑化センターにより「樹木医補」および「自然再生士補」養成機関に認定されているため、指定科目を履修し、申請をすることによって、「樹木医補」「自然再生士補」の資格が取得できます。また、国や都道府県の公務員(技術系)試験受験者に役立つ科目も多数準備しています。

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