武蔵大学 大学案内2017
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60 MUSASHI MAGAZINE 2017一人ひとりが興味の方向を知るために、日本と東アジアのどの分野にも即応できる「学び」の基礎を身につけます。また、少人数のクラスでの発表、討論、レポート作成という研究活動の基本を学びます。コースとゼミ(演習)を選択し、専門的な「学び」に取り組みます。それぞれの関心に応じて文献の講読やコンピュータによるデータ処理などを学び、ゼミ合宿なども活発に行います。引き続き専門のゼミ(演習)に本格的に取り組み、より高度な専門性を身につけます。また、卒業論文準備ゼミナールも開かれ、文献調査やフィールドワークの方法といった具体的なスキルも学びます。4年次の卒業論文は充実した大学生活の総仕上げです。指導教授のアドバイスを参考に、自分の研究テーマがどのような意味を持つのかという問題意識を深めながら論文を完成させます。■ 日本・東アジア文化学科のゼミのステップ■ 教員・担当ゼミ紹介1年次2年次3年次4年次日本・東アジア文化基礎ゼミナール専門ゼミナール専門ゼミナール卒業論文準備ゼミナール卒業論文ゼミナール卒業論文日本芸能史、文化史能や歌舞伎といった伝統芸能ばかりでなく、茶道などの遊芸や現代の芸能まで広く取り上げ、その源泉を探っていきます。2015年度は、各自が関心のある芸能について調べ、情報を共有しながら検討しました。漆澤 その子 教授日本の芸能文化について考える● 日本芸能史演習日本語コミュニケーションの歴史的変化キリシタンが翻訳した『エソポのハブラス』と『国字本伊曽保物語』を比較し、中世語の特徴とイソップ寓話の受容を研究します。2015年度は「3本の矢の教え」の起源がイソップ寓話にあるという説を検証しました。小川 栄一 教授中世語と日本伝来イソップ寓話集の研究● 日本語の表現演習近世・近代日本文学黄表紙は江戸時代の漫画です。作品を丁寧に読みながら、当時の風俗や日常生活を学びます。2015年度は、鶴に乗って不思議な国々を旅する男の話や、七福神が恋の争いをする滑稽な話などを読みました。アダム・カバット 教授江戸の漫画を読む● 日本古典文学演習(近世)中国ムスリム社会史、東洋史論文読解、原典講読から東アジアの歴史と文化を学びます。2015年度は、論文読解では東アジア関連の各分野の専門論文十数本を、原典講読では伝統的な中国文で書かれた清末の有力武将や著名な官僚の伝記を、毎回担当を決めて報告しました。黒岩 高 教授東アジアの歴史と文化● 中国史演習日本中世史、史料学歴史の丸暗記はもう卒業です。現在を見つめ直すヒントを、過去から自分で探りあてるために、確かな証拠と独自の論理を積み上げる研究の方法を学びます。2015年度は、武士の家が伝えた古文書を分析し、中世の地域社会に迫りました。高橋 一樹 教授日本中世の地域社会を探る● 日本中世史演習文化人類学、歴史学論文や著書を皆で精読することにより、内容のみならず、本を批判的に読む訓練をします。2014年度は、費孝通の『郷土中国』と『生育制度』を読みました。2015年度後期は各自、自由なテーマでリサーチを行い、発表しました。西澤 治彦 教授中国の社会と文化の人類学的探求● 中国の民族と社会演習日本の染織史、服飾史文様や流行、装身、美術性、工芸性、異装性など、服飾にかかわるテーマを選び、レジュメ制作、発表、質疑応答の要点を確認しつつ、卒業論文の基礎となる論考としてまとめ上げていきます。丸山 伸彦 教授服飾を通じて「もの」の調査・研究手法を学ぶ● 日本服飾文化史演習中国思想文化学、台湾文化研究2015年度は、20世紀中国の思想家・馮友蘭の『中国哲学簡史』を、中国語の原文で読み、内容について討論しました。中国的思考の全体像を見通し良く把握することと、中国語の論説的文章を理解する力の養成が目標です。水口 拓寿 教授名著『中国哲学簡史』に挑む● 中国思想史演習日本思想史、日本近世思想過去の思想を深く理解することで、その思想がその時代に制約されながら、歴史的過去を越えて現代の問題にも通じていることが明らかになります。2015年度は、吉田松陰の著作を精読しながら、そうした幕末思想の可能性を探りました。八木 清治 教授幕末の思想の可能性を探る● 日本思想史演習韓国文化韓国・朝鮮の文化に関する基本文献を読み、互いに問題点を探し出して討論する授業です。また、個人研究も同時にやってもらっています。テーマの選定や文献調査、原稿の整理など、卒論の予行演習のような作業になります。渡辺 直紀 教授韓国・朝鮮の〈いま〉をキャッチする● 朝鮮文学演習/朝鮮文化演習(隔年開講)日本民俗学、オーラル・ヒストリー研究、琉球・沖縄研究日本本土とは異なる歴史的背景を持つ琉球・沖縄を視点として、歴史や文化について考えます。2017年度は沖縄のシャーマニズムに関する文献をテキストとして、沖縄の民俗宗教や文化、歴史について検討します。村山 絵美 准教授琉球・沖縄の歴史と文化をさぐる● 琉球文化演習※担当ゼミの一部を紹介しています。日本民俗学、祭礼文化史福原 敏男 教授柳田國男『日本の伝説』を読む● 民俗宗教演習口承文芸の1つであった伝説は、謂われ、言い伝えなどと称され、伝承されてきました。柳田國男は民俗学的な伝説研究を確立し、①伝説はこれを信じる人がいる ②伝説には必ずその記念物がある ③伝説の説明には決まった形式がない、という要点を挙げており、本ゼミではその指標を検討します。日本幻想文学論不思議な空間、あるいは次元に存在する「異界」。江戸時代の草双紙(絵入り本の大衆文学)などの日本文学や絵巻物、絵画を中心に、さまざまな「異界」を紹介します。現代韓国論現代韓国社会に見られるさまざまな文化現象を紹介・説明し、ダイナミックに変化していく人々の生活様式の力学をともに考えます。日本芸能史歌舞伎や能、舞楽といった日本の伝統芸能を時代や社会とのかかわりから紹介し、芸能という観点から日本史の歩みを再構築していきます。■ 授業紹介

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