東京大学 大学案内2019
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THE UNIVERSITY OF TOKYO 201951 高校生のみなさんは自分が本当に興味を持っていることや将来やりたいことが何であるのかを考えたことはありますか?高校時代の私は専門的に学びたいことを絞ることができず、漠然と物作りをしたいという気持ちで理科一類を選び入学しました。入学してクラスや部活の人たちと仲良くなっていく中で感じたのは、東大には学問的な意味で優秀なだけではなく自身の将来のことや内面について深く考えている人がとても多いということです。私もそのような仲間たちに囲まれて過ごすうちに、これだけ優秀な人がたくさんいる中で私にできることは何か、私らしさとは何か、将来的にどのような自分になることが私にとって幸せなのかを考えるようになりました。前期教養課程で様々な総合科目を取ったり、オムニバス形式の授業で色々な分野の研究内容を聞いたりするうちに、私は物作りの中でも生活支援の分野に強く興味を持つようになりました。この分野であればきっとやりがいを持って仕事や研究ができると思い、現在は工学部の機械工学科に所属しています。 また、大学生になってから勉強以外に力を入れている活女子学生の声動の一つが少林寺拳法部での活動です。スポーツとしての楽しさはもちろんですが、部全体としての目標を達成するためにはどのような練習や練習環境が必要かを自ら考え団体を運営することのやりがいと難しさ、集団の中で自分が果たすことのできる役割は何かなどの大切なことを知ることができました。 東京大学には本当に様々な方面に興味を持っている人がいます。そのような人たちと関わっていく中できっとみなさんも自分が本当にやりたいことを見つけられるはずです。そしてやりたいことを見つけた時にそれに気がすむまで熱中することを許された場所でもあります。ぜひ東京大学であなたらしさを見つけて育ててみてください。工学部機械工学科 3年渡崎 真琴 わたりざき まことPROFILE2016年4月2018年4月教養学部理科一類入学工学部機械工学科進学男女共同参画-女子の進学促進自分らしさを見つけ育てる 私が大学生の頃、工学部土木工学科(現社会基盤学科)には女子学生は他に全くいませんでした。当時、ドボクは男の世界という従来からの固定観念が強く、同分野の女性技術者・研究者は大学だけではなく企業や役所にも育っていませんでした。しかし今では、理工科系の学部に進学する女子学生も増えて、社会基盤学科の学生も1割程度は女性です。土木を担う女性は“ドボジョ”と呼ばれるようになり社会からの期待度も高くなりました。 社会基盤学科のカバーする分野では、文字通り社会基盤やそれを取り巻く環境を構築して保全し、人々の命や暮らしを守る役割を果たしています。自然災害が多い上、巨大化し複雑化している日本の都市機能をどのように持続的に発展させるか、解決しなければならない喫緊の課題は多種多様で、多くのの力を結集する必要があります。私の専門分野の地盤工学もその一つです。豪雨や地震による地盤災害や、都市の成熟に伴うインフラの老朽化や維持管理について、そのメカニズムの解明や対策の提案等に、実務のエンジニアの方達と緊密な連携のもとで取組んでいます。アジア、アフリカ、欧米などから、課題先進国の日本で勉強して母女性研究者の声国の発展に尽くそうという気概に溢れた留学生が、研究室には半数以上を占めています。研究者のネットワークは国内外に広がっており、学生達の友達づきあいにも国境はありません。 このように大学は、広大で多様な世界への入口です。やりたいことを見つけてチャレンジするための様々な選択肢が用意されています。将来、選択した分野におけるリーダーとして育っていく最初の1歩を踏み出す場でもあります。学業・研究だけでなく、サークル活動を通して得た経験や友人は一生の財産になります。大学生活で、何かに打ち込むことのできる充実感を味わうと共に、あなたの興味や個性に応じた活躍の道を見つけて下さい。東京大学生産技術研究所 教授桑野 玲子 くわの れいこPROFILE1986年1988年1989~1995年1999年1999~2002年2002~2006年2006年~現在広大で多様な世界への扉 私は高校時代、故郷広島で「被爆」について語る活動をしていました。自分を持てず、必死で言葉を探す毎日でしたが、本当の想いが伝わったのは、不細工でも自分の言葉で伝えた時でした。完璧さ綺麗さが全てではない、と思い至るまでに大変な時間を費やしました。大学進学を考える皆さんに今、私が伝えたいのは、完璧、綺麗じゃなくてもいい、自分が本当に意味のあることだ、と思えることのために動いてほしいということです。 私は来年の春から教育学部に進学します。教育を魅惑的で心地よく、魅力的で素晴らしいものにしたい。みんなの心を開き、みんなに生き方を変えて、教育の改革をしようと決意させること。文字どおり自己研鑽の場を用意し、人としてたくさんの人をつなげる。これが私の目標です。 学業面以外では、運動会アメリカンフットボール部WARRIORSで学生トレーナーをやっています。毎日汗を流す選手たちを見て、「挑戦・正義・謙虚」という理念の指すところを考え、成長のための汗と努力のそばで、毎日やりがいを感じています。また、学術面では統合失調症や自閉症、身体的ハンデを持つマイノリティの心理と支援の方法などを学ぶゼミで多くのことを学びました。昨年11月には沖縄女子学生の声で開催された「精神保健・予防学会」という学会に参加し、今後は自閉症児のためのメタ認知トレーニングプログラムを開発するプロジェクトに加わる予定です。また、東大の公認ピアサポーターとして活動をしたり、学外では実際に本を作る現場で編集の勉強をさせて頂いたり、福祉の現場における先端技術の活用方法を見せて頂いたりしています。休みの日には友と旅行にも出かけます。 東京大学は小さな社会です。一つの入り口がいくつもの出口につながっていて、たくさんの人に出会い、多くのことを学んでいく中で自分がどれほど恵まれているかを痛いほどに実感しました。この気持ちを忘れずに、また新しい場所へ自分が受けた恩をまた別の場所に送っていきたい。皆さんもぜひ仲間になってください!待ってます!文科三類 2年片山 実咲 かたやま みさきPROFILE2017年4月教養学部文科三類入学推薦入試のため教育学部進学内定東京大学工学部土木工学科卒業東京大学大学院工学系研究科土木工学専攻修士課程修了大成建設株式会社土木本部土木設計部インペリアルカレッジ土木環境工学科博士課程修了東京大学大学院工学系研究科助手・講師(独)土木研究所材料地盤研究グループ主任研究員東京大学生産技術研究所准教授・教授新しい自分に出会う2016年に都城で発生した地盤陥没のフィールド調査東京大学運動会アメリカンフットボール部WARRIORSハドルの様子少林寺拳法部での活動の様子沖縄にて日本精神保健予防医学会機械系控え室で学科の友人と予習をしている様子2017年生産技術研究所新春国際駅伝大会に研究室メンバーで出走

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