東京大学 大学案内2018
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THE UNIVERSITY OF TOKYO 201851 大学に入学してからの1年間は、様々な人に出会い、様々な経験をし、とても充実していました。 現在私が在籍する前期教養学部では、教養科目を学びながら、自分の興味を見つけ、将来の進路について考えることができます。教養科目の内容は幅広く、その受講に文理は問われません。また、学問をする機会は男女平等に与えられています。 この大学には全国各地から優秀な人たちが集まっており、能力の高さに圧倒されることが多くありました。そのような人たちと生活していることで良い刺激を受けています。 しかし、東大生だからといって勉強ばかりしているわけではありません。部活やサークルに所属しスポーツや音楽を楽しむ人、アルバイトやインターンなどで社会経験を積む人、趣味に打ち込む人など本当に様々な人に出会いました。 この大学で得られた人との繋がりはかけがえのないものです。 私は海外の人との繋がりも得たいと思い、大学の科目の一つとして国際研修に参加しました。これはオーストリア国女子学生の声立大学の学生と交流しながら、日本とオーストラリアの文化や自然について学ぶというもので、それぞれの国での2週間ずつの研修中は英語を使用してコミュニケーションをとりました。うまく通じないことも話していることが理解できないこともありましたが、とてもいい経験になりました。今後も何らかの形で国際交流をしたいと思っています。この大学の男女比は4:1ですが、私の参加した国際研修では女子学生の数が男子学生の数を上回っていました。国際的な取り組みには、女子の方が積極的であるように感じました。 おそらく人生の中で一番自由な時間が多い大学生活を、様々なことに挑戦し多くのことを学ぶことで、有意義なものにしたいと思っています。教養学部理科一類 2年安井 あり紗 やすい ありさPROFILE2016年4月教養学部理科一類入学男女共同参画-女子の進学促進人生で最も充実した日々 2017年の春、東京大学は創立140年を迎えました。東京開成学校と東京医学校を合併して1877年に創設された本学には、その前年に竣工した東京医学校の本館の建物が現存しています。当初、鉄門の正面に位置した建物は、1911年にその前半部分が赤門の脇に移され、1969年には小石川植物園の一角に移築されて、現在は東京大学総合研究博物館小石川分館として利用されているのです(写真後景)。有名な赤門は、11代将軍徳川家斉の娘溶やすひめ姫が加賀藩主前田斉泰に輿入れした1827年に建てられたもので、本郷キャンパスの大部分が加賀藩の江戸上屋敷であったことを今に伝えていますが、2017年は赤門の建設から190年、江戸幕府からの本郷邸の拝領から400年という節目の年でもあります。 このように、本学の始まりとなった本郷キャンパスには歴史ある建物や遺構が多く、その歴史を知れば、風景もまた違って見えてくることでしょう。学びや研究の場がその上に形作られてきたことも感じられるはずです。私の所属する史料編纂所も、赤門の脇にあった旧東京医学校の本館を庁舎としていた時期がありました。本所は1793年に開設された和学講談所に遡る歴史をもつ、前近代の日本史史料に関する研究所で、史料の調査・蒐集・研究に基づいて女性研究者の声1901年以降、1100冊を超える史料集を編纂・刊行してきました。墨による筆写からデジタル技術による撮影へと史料蒐集の手段や方法は変わりましたが、研究・教育で活用されているデータベースの構築やWEBによる史料画像の公開なども、現行の技術がなかった時代からの蓄積を基盤としています。そこに新たな成果を積み重ねることで、現代に生きる私たちもまた次の世代へと引き継ぐ歴史を紡いでいくことになるのです。 こうした営為は、どの学問分野においても共通するものでしょう。東京大学を志望する皆さんには、自分の力を発揮することのできる分野を見出し、これまでに築かれてきた財産を継承しつつ、そこで新たな歴史を紡いでいってほしいと思います。東京大学史料編纂所准教授杉森 玲子 すぎもり れいこPROFILE東京大学文学部国史学科卒業東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了東京大学史料編纂所准教授歴史を紡ぐ一人に 高校生の皆さんは、将来の夢・目標が決まっているでしょうか?何も明確なビジョンがなかった私は、何となく文科二類を選択し、入学しました。方向が次第に定まってきたのは大学生活が始まってからです。前期教養課程の特徴を活かして様々な分野の授業を取ったことはもちろん、授業以外の活動や友人関係も私の将来を考える上で大きな影響を与えてくれました。私はオーケストラに所属しており、また教育系ボランティアにも参加しています。それらの活動を通して多くのことを考え、感じ、多くのものを得て成長できていると感じています。そのことから、今までの人生での経験や出会いの全てがその人を作っていると感じるようになりました。そのため私は人が過ごす場所や空間作りに興味を持ち、また授業で感じた先生方の温かさなどもあり、工学部社会基盤学科を進学先として選択しました。 大学に入ると、世界が一気に広がります。特にこの大学では最先端の多様な学問に触れることができます。興味の向くままに様々な分野の授業を取ることができ、また研究室訪問などをできる体制も整っています。そして女子学生の声周囲には意欲にあふれる優れた多くの仲間がいます。内容は違っても、何かに精一杯取り組む人が多いと私は感じています。望めば世界の優れた学生と交流することも可能です。 様々な体験をする中、将来に対する思いは変わるかもしれません。東京大学は、そのようなときに自分の進路を柔軟に考えられる大学です。本当にやりたいことを見つけたら、そちらに方向転換することが可能です。多くの刺激を受けて自分の世界を多方面に広げ、進みたい方向を見極めながらそちらに進んでいくことができる。それがこの大学の一番の魅力だと私は思っています。工学部社会基盤学科 3年山本 奏音 やまもと かなねPROFILE2015年4月2017年4月教養学部文科二類入学工学部社会基盤学科進学自分を広げて、一歩ずつ前へ史料をデジタルカメラで撮影し、画像データをパソコンに保存するオーケストラでの演奏所属するバドミントンサークルの春合宿社会基盤学科での橋の模型製作オーストラリアでの国際研修所蔵する貴重な原本史料を史料研究の成果とともに公開する史料展覧会

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