東京大学 大学案内2017
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http://www.k.u-tokyo.ac.jp/環境棟ラウンジでディスカッションする学生http://www.t.u-tokyo.ac.jp/soe/曲げても正確に測れる圧力センサーhttp://www.s.u-tokyo.ac.jp/安田講堂脇にある理学系研究科の建物http://www.i.u-tokyo.ac.jp/情報理工学系研究科の学生たち活力あふれる社会を実現する工学研究と教育の更なる展開―世界トップクラスの工学系研究科の更なる進化工学系研究科 工学は科学技術に立脚し、何よりも人間の営みの集合体である社会と深く結びついた学問です。工学とは基礎から応用、そして先端的なものに至るまで科学技術全般を指すことは言うまでもなく、現代においては社会が抱える課題を解決する鍵ともなり、また今後の活力あふれる社会への先導力となる広義な学問と言えます。大学院での研究を遂行することによって、工学が実に深遠でかつ広大な領域に広がり、多種多彩な学問分野から構成されていることがわかると思います。 本学では、現代の社会の課題に対処すべく、基礎から応用まで工学の個々の専門分野の研究を独立して深化させると同時に、相互に強く連携して様々な課題に取り組む体制を取り、着実に成果を上げています。本学工学系研究科には、18専攻・2附属機構・7附属センター併せて、約650名の教職員を配し、約2,000名の修士課程学生、約1,000名の博士課程学生の指導にあたるとともに質・量ともに世界的に卓越した研究を行っています。 また、海外の研究者とも対等に渡り合える人材育成を目指して、リーダーシップ、課題設定・解決・遂行力、責任感・使命感、コミュニケーション能力、情報処理能力、倫理感等を涵養するプログラムを実施しています。これらにより活力あふれる社会を実現します。「学融合」という概念で新しい学問領域を創出する新領域創成科学研究科 新領域創成科学研究科は、学際性をさらに推し進めた「学融合」という概念で新しい学問領域を創出することを目指して1998年に設置されました。ナノ、物質・材料、エネルギー、情報、複雑系、生命、医療、環境、国際協力など、伝統的な学問体系では扱いきれなくなった分野横断的な重要課題に取り組むために、各分野をリードする意欲的な教員が集結しました。組織の壁を取り払った自由でオープンな研究教育環境の中で多様なメンバーが密に交流・協力し、人類が直面する新しい課題に挑戦していくことが研究科の基本理念です。 学生の教育においては、幅広い教養と深い専門性を併せ持つ人材を育成するために、数々の横断的教育プログラムが実践されています。柏キャンパス内の物性研究所、大気海洋研究所、空間情報科学研究センター、人工物工学研究センターと連携した深くかつ幅広い専門教育とともに、社会のリーダーとなるための能力を高めるプログラムや付属施設の充実にも力を入れています。また、産学連携や地域との連携においても、新しい取り組みを展開しています。2014年に柏の葉キャンパス駅前に竣工した東京大学フューチャーセンターやアーバンデザインセンター柏の葉を拠点として、柏スマートシティの社会実験への参加や、ベンチャー企業への支援が行われています。さらに大学の国際化においては、留学生の居住施設を備えた学住一体の国際カレッジ化を推進しており、東京大学の国際化の窓口としての役割を担っています。未来を開く情報科学技術の研究と教育を一体的に進め、知の基盤を支える科学の深化と、知の発展を担う技術を展開します情報理工学系研究科 情報理工学系研究科は、情報科学技術の教育研究を充実させるために2001年4月に、コンピュータ科学専攻、数理情報学専攻、システム情報学専攻、電子情報学専攻、知能機械情報学専攻の5専攻で発足し、2005年4月には創造情報学専攻を設置して、新たな展開を図っています。 情報科学技術は21世紀における知の基盤であり、豊かで安全な社会を支える科学技術の礎となっている現状を踏まえ、情報理工学系研究科では、コンピュータ、ネットワーク、計算科学、数理工学、センシング、制御、電子デバイス、ロボット等の基盤技術に加えて、AI、IoT、サイバーフィジカルシステム、ビッグデータ解析、センサネットワーク、VR等の先端的な分野含め、情報科学技術の基礎領域の深化と広範な領域への応用展開を目指した研究と教育を行っています.さらにこれらを基盤として、学問領域の枠を越えて新しい考え方や科学技術を創出し、世界をリードする人材を育成することを目標としています。 情報理工学系研究科は理学部・工学部で情報理工学の基礎を学んだ方はもとより、他の学部の出身者にも開かれています。情報理工学系研究科は、未来の社会をデザインし、新たな価値と真理を切り拓く情報科学技術を学修し研究するいきいきとした若い力に期待しています。理学は森羅万象を理解するための学問です。人類が誕生する遙か以前の宇宙・地球・生命の歴史や、物質の基本的設計図を解明することができる学生を育てます理学系研究科 理学系研究科は理学を専攻する大学院です。物理学、天文学、地球惑星科学、化学、生物科学の5専攻からなり、10の附属センター、研究施設を有しています。それぞれの専攻は、基幹講座の教員の他、学内外の部局、研究所に属する教員の協力も得て幅広い専門分野をカバーしており、世界でもトップクラスの研究と大学院教育が行われています。 理学系研究科の学生は、指導教員の下でそれぞれのテーマの研究を進めるとともに、授業やゼミで専門分野とその周辺の知識を深めます。修士課程の2年間及び博士課程の3年間では、自然との深い対話を通して、そのしくみの一端を解き明かすべく研究に没頭することとなります。まだ誰も見たことがない、答えを出していない世界に挑むのは大変なことですが、大学院生が主体となった研究から、大きな発見が生まれることも珍しくはありません。既成の概念にとらわれない若い人たちの新鮮な着想が、理学研究には欠かせないのです。 修士課程修了者の半数は博士課程に進学し、半数は就職します。就職先は、専門を活かした企業や官公庁の研究職や技術職、金融機関やシンクタンクの専門職などさまざまです。博士課程修了者の多くは、主に国内外の大学・研究機関の教員や博士研究者として、第一線の研究現場で活躍しています。THE UNIVERSITY OF TOKYO 201736

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