東京大学 大学案内2018
33/76

後期課程 薬学部 薬学は、このように医薬の創製からその適正使用までを目標とし、生命に関わる物質およびその生体との相互作用を対象とする学問体系であり、有機化学・物理化学・生物化学を機軸に、境界領域を含む広範な研究分野から構成されます。学校教育法・薬剤師法の改正により、2006年4月に東大薬学部は従来の4年制「薬学科」を廃止して、4年制の「薬科学科」(定員72名)と6年制の「薬学科」(定員8名)を併設しましたが、この両学科では、引き続いてともに薬学がカバーすべき広範な分野についての授業・実習、そして卒業研究が行われます。 薬科学科は、旧課程の薬学科で進めてきた創薬科学・基礎生命科学分野で活躍する人材養成に重点を置く姿勢を引き継いで、高い能力を持った研究者の養成をめざします。薬学科は、さらに病院と薬局での約6ヵ月の実務実習等の授業・実習を通じて、高度で実践的な医療薬学の知識と技術を身につけた、専門性の高い薬剤師資格を有する人材の育成をめざします(なお、薬剤師国家試験の受験資格は、この薬学科卒業者のみに与えられます)。 この2つの学科の選択は、教養学部から薬学部への3年進学時ではなく、3年生の秋から冬にかけて行われます。志望学科届に基づき、成績(教養学部・薬学部)、志望動機、及び面接等によって総合的に決定されます。2学科に分かれての教育課程の開始は、研究室で卒業研究が始まる4年進級時からです。「薬科学科」と「薬学科」学びの特長4444④④④④④*④⑥⑥⑥6⑥⑥⑥⑥⑥⑥⑥薬事法・特許法疾患代謝学薬学特別講義インタラクティブ有機化学薬学実習Ⅰ薬学実習Ⅱ薬学実習Ⅲ薬学実習Ⅳ薬学実習Ⅴ薬学実習Ⅵ薬学実務実習Ⅰ***④⑥⑥⑥⑥薬学実務実習Ⅱ薬学実務実習Ⅲ薬学実務実習Ⅳ薬学卒業実習3年生の講義風景 薬学部への進学が内定する2年生の後半から、本郷キャンパスの薬学部において専門科目の講義が始まります。3年生に進学すると、午前は講義、午後は実習というスケジュールになり、講義は専門性の高いものになります。教育の中心は、薬学者としての幅広い知識と考え方を身に付けるために、また、薬学の中のどの領域の専門家に将来なってゆくべきかを見極めるための講義と実習です。 特に、薬学実習は、薬学部における研究の多様さを反映して、多岐にわたっています。 有機化学的なディシプリンを学び、物理化学的なアプローチの仕方を身に付け、生物現象を分子レベルで捉え、生体機能を解析する方法を学ぶことができるように、全体が効率的にデザインされています。 4年生になると、各教室のいずれかに希望によって配属となり、研究の第一線に参加する「卒業実習」が始まります。 「卒業実習」は薬学部内の教室だけでなく、医学部附属病院薬剤部などで受けることもできます。研究に参加することを通して、薬学の最先端に触れる機会を得ることになります。 薬学部は、教職員、大学院生、学部学生が極めて親密で友好的な関係にあります。これは、学部学生を中心とするクラブ活動以外に、春・秋の陸上・水上運動会、薬友会総会、留学生歓迎会等の多くの機会が設けられ、学問以外の場でも人間関係を育んでいることによります。こうした環境は、学問における幅広い見識と研究上に新しい展開をもたらす背景ともなっています。「卒業実習」に向けて「授業・実習」で広い知識・技術を身に付ける春・秋の陸上・水上運動会などで交流を深める3年生の実習風景(左)陸上運動会/春・検見川、(右)水上運動会/秋・戸田公園THE UNIVERSITY OF TOKYO 201831

元のページ  ../index.html#33

このブックを見る