東京大学 大学案内2018
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地球環境の保全や社会の持続的な発展に向けた新たなプラットホームを構築しなければならないと人々は考えています。 このような中で、農学はさまざまな課題の解決に貢献する責務を担っています。例えば、森林が大気中の二酸化炭素吸収源としての機能を発揮するために不可欠な健全な森林の育成と持続的な森林経営に必要な技術とシステムを開発することは農学の重要な課題の一つです。また、生物が生産する有機資源であるバイオマスを利用し、食の安定確保だけではなく、人々の生活に必要なさまざまなマテリアルとエネルギーを得るための新技術を開発し、これを社会普及することも農学の重要な使命です。 農学部は、本郷地区の弥生キャンパスにあります。ここは弥生式土器が発見されたことで知られる有名な弥生の丘です。緑が多く、木立の中に、木造のオーディトリウムやギャラリー等の素敵な建物もあり、四季の移り変わりの美しい、落ち着いたキャンパスです。農学部正門横のギャラリーの前に、ハチ公と、その飼い主で我が国の近代農業の礎を築いた一人である上野英三郎先生の銅像があります。これは人と動物の触れ合いの姿を表現したものですが、生きものがお互いを支え合う大切さを同時に感じ取る人も少なくないでしょう。このような感性を持って、地球、生命、人の未来を考える農学部は、皆さんを心からお待ちしています。 農学部では、人々が生きていくために必要な食料、資源、環境、そして、その中での植物、動物、微生物等の生物と人との関わり合いについて、広く深く学び、地球環境の保全と社会の持続的な発展に貢献できる人材を育成していくことを教育の目標としています。 人が生きていくために最も重要なことは、まず食が足りていることです。最近の人口推計では、世界の人口は、2050年には約100億人に達すると予想されていますので、今後、食料の安定供給がますます大きな課題になります。農学部では、このような食の課題の解決に向けた研究を推進しています。例えば、植物の生長効率や穀物の収穫量の向上、病害虫や環境変動に強い耐性を持つ作物の開発、家畜の感染症の予防技術開発、水産動物の養殖効率の向上、食料生産や加工への微生物や酵素の利用技術の開発、さらに農業や地域の経済と発展、食の安全と安心、そして食と健康等の観点に基づく研究を行っています。 また、近年、地球環境の保全が強く求められており、このことは安定した社会の持続的な発展のためにも重要です。20世紀には、石油や石炭等の化石資源を利用することで便利で豊かな社会になったと誰もが感じていました。さらに原子力の利用により無尽蔵とも思えるエネルギーを手に入れたと人々は信じていました。しかしながら、石油資源の安定確保や化石資源の利用による大気中の二酸化炭素量増加への懸念、さらに原子力利用の安全性への懸念等によって、今、農学部Faculty of Agriculture後期課程前期課程の科類との基本的対応関係 理科二類 ・ 理科一類● 応用生命科学課程生命化学・工学専修応用生物学専修森林生物科学専修水圏生物科学専修動物生命システム科学専修生物素材化学専修● 環境資源科学課程緑地環境学専修森林環境資源科学専修木質構造科学専修生物・環境工学専修農業・資源経済学専修フィールド科学専修国際開発農学専修● 獣医学課程(3~6年)獣医学専修http://www.a.u-tokyo.ac.jp/開講科目一覧農学総合科目 ● 人口と食糧● 生態系の中の人類● 土壌圏の科学● 水の環境科学● 環境と景観の生物学● 生物の多様性と進化● 環境と生物の情報科学● 化合物の多様性と生理機能Ⅰ、Ⅱ● バイオマス利用学概論● 森林資源と木材利用● 食の安全科学● 放射線環境学農学基礎科目 ● 基礎有機化学● 基礎分析化学 ● 基礎微生物学● 分子生物学● 基礎生物化学 ● 生物統計学● 植物生理学 ● 細胞生物学 ● 遺伝学● 植物分類・形態学● 昆虫学 ● 動物生態学● 森林環境科学汎論● 動物分類学 ● 応用物理学● 植物生態学● 木質構造科学概論● 流れ学● 情報工学● 基礎高分子化学 ● 基礎物理化学● 農業資源経済学汎論● 農業史概論● ミクロ経済学● 動物生理学 ● 応用動物科学概論農学共通科目 ● 農学リテラシー ● 環境倫理● 生命倫理● 技術倫理農学展開科目● 食と人間● 食と健康システム演習● 農業環境の放射線影響● Radioecology and agricultural radioactivity● バイオマス利用研究特論人の営みを支える食料、資源、環境、生命について学び、未来を考える科学、それが農学ですTHE UNIVERSITY OF TOKYO 201828THE UNIVERSITY OF TOKYO 201828

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