東京大学 大学案内2017
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 統合自然科学科では、従来の自然科学分野の発展を担いつつ、多様な自然科学の知を統合する人材を養成します。そのために数理科学、物質科学、生命科学、認知行動科学のそれぞれに重点を置いた「数理自然」、「物質基礎」、「統合生命」、「認知行動」の4つのコースとサブコース「スポーツ科学」を用意し、それぞれの専門に立脚しつつも、多様な選択を可能とする教育システムを準備しています。それらによって、専門分野について深く学べるだけでなく、様々な学問領域を自由に越境・横断し、新たな領域を開拓し、幅広く豊かな自然科学的知性を身につけることが可能になります。また、教養学部他学科の講義との強く柔軟な連携により、さらに広い学問分野の知識体系の習得もできます。学びの特長 「文化人類学」、「表象文化論」、「比較文学比較芸術」、「現代思想」、「学際日本文化論」、「学際言語科学」、「言語態・テクスト文化論」の7コースで構成され、学問領域や地域的境界、文化ジャンルを超えたダイナミックで横断的な学際性・総合性がこの分科の特色です。伝統儀礼や民族芸能から、異文化間の交流、情報化社会における芸術や文化、それらの根底にある言語活動や思想にいたるまで、研究領域は人類の文化の総体が対象になっています。各コースでは、具体的な対象に即した実地の作業が重視され、コース間の連携を図りながら活き活きとした教育研究を実践することを目標としています。 「イギリス研究」、「フランス研究」、「ドイツ研究」、「ロシア東欧研究」、「イタリア地中海研究」、「北アメリカ研究」、「ラテンアメリカ研究」、「アジア・日本研究」、「韓国朝鮮研究」の9コースから成り立つこの分科では、各地域の特質を歴史学、政治学、経済学、社会学、哲学、文学、言語学などの研究方法を使って多角的に学び、広い視野に立って全体像をとらえる姿勢の育成をめざしています。「地域文化から世界へ」を基本姿勢とする一方で、重層化・複合化が進行する各地域で観察される「世界から地域文化へ」の方向性も重要なテーマです。学生に求められているのは、多様な地域文化を理解するために不可欠な言語の習得、具体的な知見を通した実践知の獲得です。 「相関社会科学」と「国際関係論」の2コースから構成され、社会科学の総合的研究とその現実社会・国際社会への適用をめざしています。両コースのカリキュラムは異なりますが、ともに経済学、法学、政治学、社会学など従来の社会科学の成果を尊重しつつも、その縦割り的な制約を超えて、グローバル化する現代社会の諸問題に対して領域横断的にアプローチしようとする点で共通しています。問題の複合化に創造的に対処しうる人材、さらにはその努力を具体的成果としてまとめあげることができ、国際的、社会的な諸分野で活躍できる人材の養成を目標としています。学問領域や地域的境界、文化ジャンルを超え、文化とことばをダイナミックにとらえるグローバル化の時代だからこそ、地域から世界を理解する国境を越え、学問の境界を超える教養学科 超域文化科学分科教養学科 地域文化研究分科教養学科 総合社会科学分科少人数で行われる講義風景授業の合間に研究室でひとやすみ 学際科学科では、柔軟な思考と適切な方法論を用いて新しい課題に総合的な視点をもって対処できる人材を育成します。そのために、多様な方法論、幅広い対象、それらの基礎となる空間、学問自体を対象とするメタな認識について幅広く、深く学んでいきます。このようなアプローチにはもはや文理の区別など最初から存在していません。専門性を高める分野としては、科学技術論コース、地理・空間コース、総合情報学コース、広域システムコース、国際環境学コースの5つのコースが用意されています。国際環境学コースを除く4つのコースに進化学を含めた5つをサブプログラムとして用意し、複数の専門を身につけることもできるようになっています。授業では少人数の演習や実習を多く用意し、人と協調し発信できる人材の養成をめざしています。文理を問わずさまざまな方法論を駆使し、総合的に課題を解決できる人材を養成する自然科学の知を統合して新しい分野を開拓する人材を養成する学際科学科統合自然科学科(左)文楽の計測実験、(右)屋外実習実験に取り組む学生たち後期課程 教養学部THE UNIVERSITY OF TOKYO 201723

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