東京大学 大学案内2017
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文学部Faculty of Letters後期課程前期課程の科類との基本的対応関係 文科三類● 人文学科 http://www.l.u-tokyo.ac.jp/学科・専修課程一覧人文学科● 哲学● 中国思想文化学● インド哲学仏教学● 倫理学● 宗教学宗教史学● 美学芸術学● イスラム学● 日本史学● 東洋史学● 西洋史学● 考古学● 美術史学● 言語学● 日本語日本文学 (国語学)● 日本語日本文学 (国文学)● 中国語中国文学● インド語インド文学● 英語英米文学● ドイツ語ドイツ文学● フランス語フランス文学● スラヴ語スラヴ文学● 南欧語南欧文学● 現代文芸論● 西洋古典学● 心理学● 社会心理学● 社会学大学院等● 文化資源学研究● 韓国朝鮮文化研究● 次世代人文学開発センター● 死生学・応用倫理センター● 北海文化研究常呂 実習施設● 多分野交流プロジェクト時代も場所も違うひとびとの声に耳を傾けつづけ、とりあえずの正解を日々バージョンアップしていく文学部はそういうところです まずはじめに、ごく基本的なことを確認しておくと、文学部とは、いわゆる「文学」だけを学ぶところではありません。哲学、宗教、歴史、言語、芸術、社会……と、学べることがらは広範囲にわたっています。 ではなぜ「文学部」というかといえば、27ある専修課程のそれぞれが、何らかの意味での「文」を「学ぶ」場であるからです。思想家の遺した思索、歴史上の行政文書、発掘された遺跡、絵画などの視覚芸術、あるいはまさに文学と呼ばれるような文章、さらには社会をめぐる様々なデータ……多種多彩ではあっても、文学部が研究対象としているのは、ほとんどすべて、広い意味での「文」です。 そうした種々の「文」の背後にある意味を探ったり、その「文」を生み出した文脈を復元したり、あるいはその「文」がなぜ自分を感動させるのかを考えたりする。文学部とは、要するに、そういうことをする場です。つきつめていえば、文学部のすべての営みを貫いているのは「人間とは何か」という問いだと言ってよいでしょう。 「文」はすべて、人間がつくり出したものです。ひとがつくったものを、ひとが解読する。そこでは見る者と見られる者がつねに絡みあっていて、自然科学で想定されるような、観察する主体と観察される客体の明快な分離はありません。何を研究対象とするにせよ、多くの場合、絶対の正解というものもありません。それぞれの立場、それぞれの時代と場所の数だけ正解があると言ってもいいでしょう。自分と違う場に立ったひとびとの声に耳を傾けつづけて、自分がもっているとりあえずの正解を日々バージョンアップしていく。文学部における「研究」とは、要するにそういうことかもしれません。 文学部は人文学科の一学科制ですが、学生一人ひとりの日々の実感としては、「研究室」(正式には前述の「専修課程」)に属しているという方が強いでしょう。授業以外の時間にも、研究室にふらっと顔を出して、学生同士、あるいは助教・教師と学問的・非学問的なお喋りに興じる、というのが大半の学生の日課になっています。授業も比較的少人数で、教師の話を聞くのみならず、自由に発言したりする機会も多いはずです(何しろ、たいていの場合正解がないので、これはとても大事なことです)。また、研究室に分かれているといっても、いわゆるタコツボ的な状況ではありません。自分の研究室の授業だけをとって卒業する、ということはまずありえず、他研究室の授業も積極的に受けに行くことが求められています。 人間とは何か。考えれば考えるほど、ますます面白くなってくる問いです。その面白さを共有してくれる人を、文学部は待っています。THE UNIVERSITY OF TOKYO 201718THE UNIVERSITY OF TOKYO 201718

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