東京大学 大学案内2018
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学びの特徴● 日本経営史Ⅰ● マーケティングⅠ● 経営管理Ⅰ● 財務会計Ⅰ● 管理会計Ⅰ● 経営財務Ⅰ専門科目4● 保険数理Ⅰ● プログラミング● デリバティブ● 金融機関のリスク管理● 計量経済学Ⅰ● 経済学のための数学● 産業組織Ⅰ● 国際貿易● 国際金融● 数理統計Ⅰ● メカニズムデザイン● 財政Ⅰ● 金融Ⅰ● 生産システムⅠ● 経営戦略Ⅰ● 雇用システムⅠ● 経営史Ⅰ● 日本経営史Ⅰ● マーケティングⅠ● 経営管理Ⅰ● 財務会計Ⅰ● 管理会計Ⅰ● 経営財務Ⅰ選択科目● 経済理論特論● 統計学特論● 現代経済特論● 経営特論● 経済史特論● 金融システム特論● 演習● 少人数講義● プロアクティブ・ ラーニング・セミナー● 総合演習● 民法(1)● 民法(2)● 行政法● 労働法● 商法(1)● 商法(2)● 商法(3)● 経済法● 日本政治史● 日本政治● 産業事情 内外の経済・社会は常に大きな変化を遂げています。バブル崩壊の不況で苦しんできた日本はこれから急速な高齢化の波にさらされます。近隣の中国経済の台頭の中で東アジアの政治経済環境は大きく変化してきました。国境を越えた企業の活動は拡大を続け、自動車やエレクトロニクス産業の諸企業は世界的な視点で開発・生産・販売体制を構築しています。海外からも多くの企業が日本に投資を行い、さまざまな分野で外資系企業の活躍が目立ちます。このように経済や社会が目まぐるしく変化するからこそ、そうした変化の根底にある潮流を冷静に見極め、正しい判断を行う知見が求められます。経済学とは複雑な社会を読み解く文法のようなものです。経済学の知識なしに現代の社会を理解することはできないと言っても過言ではないでしょう。 経済学はさまざまな手法から構成されています。財政や金融等、経済の基本的な構造を理解するための制度的な分析から始まり、価格や市場の機能を深く理解するための純粋理論、統計データを駆使して市場や経済の現実を分析する統計的手法、歴史を検証することで得られる長期的な視野、具体的な企業や産業のケーススタディーを通じて行われる調査等、さまざまな手法があります。学問としての経済学を見たとき、一方では抽象的な数理分析を多用するという自然科学的な側面を持っていると同時に、他方では社会全体の経済問題から個別産業や企業の問題までさまざまなテーマを取り扱うという社会科学的な側面があります。学問としての経済学を学ぶ学生にとっては、理論・歴史分析・制度・統計手法等いずれの手法でも自分が関心を持つどれかに力点を置いて学ぶことができます。その意味で経済学は間口の広い学問で、いろいろな関心から学ぶことができます。経済学は複雑な社会現象を読み解く手法経済学は間口の広い学問社会を見る目を磨く 経済活動がグローバル化するのと同様に、学問としての経済学もグローバル化しています。社会科学の中では最も国際標準化が進んでいる学問であると言ってよいでしょう。アメリカ、欧州、中国など海外の大学で学生が学ぶ経済学と、本学で教える経済学の内容には多くの共通性があります。こうした学問の国際標準化の結果、経済学という共通の言語で内外の人々の間でコミュニケーションが行われています。政府・国際機関・企業・マスコミなどあらゆる分野で、経済学の専門的な知識や分析能力を持った人が求められています。教育や研究の現場でもこうしたグローバル化の動きを感じることができます。本学では多くの留学生が学ぶと同時に、本学の学生や卒業生の多くも海外留学を経験します。また、日本を代表する研究拠点である本学部には海外から多くの研究者がやってきます。 経済学の考え方は社会のさまざまな所で利用されています。政府、自治体、日本銀行等による政策決定や政策運営は経済学を抜きに語ることはできません。世界銀行や国際通貨基金などの国際機関では専門的な経済学の知識を持った人が多く働いています。国内外の民間企業の活動でも、金融市場分析、市場動向調査、景気判断などで、経済モデルが活用されることが少なくありません。こうしたモデルは時にコンピュータを活用して多くのデータを分析することにも活用されます。また、こうした専門的な知識とは別に、経済学的な思考が社会の中で果たす役割の重要性は増しています。年金、雇用、税、医療等生活に深く関わる多くの問題を正しく理解する上で経済学的な思考が求められます。また、国内外で起きているいろいろな現象も経済学的な見方を抜きに理解することが難しくなっています。 皆さんの中には、経済学を勉強すればお金もうけができると思っている人もいるかもしれません。たしかに、金融機関では高度な経済理論を駆使してできるだけ高い投資収益をあげようとしていますし、新しい企業を起こしてお金もうけをしたいという人にとって経済を読み解く手法としての経済学は役立つものでしょう。ただ、経済社会を見る目を養うことをお金もうけの手段としてだけでとらえるのは、あまりにも狭い見方です。経済学は、目先のお金に目が眩むことの愚かさを教えてくれる学問でもあります。また、お金の動きだけに限定することなく、より幅広い視野で経済社会を見る力を養うことで、個人の利得を越えて社会の繁栄、安定に貢献することに経済学の主眼があります。Economicsという英語を経済学と訳しますが、その語源は「経世済民」(世の中を治め、人民の苦しみを救うこと)であると言われています。グローバル化の中で求められる経済の専門家社会の至る所で利用されている経済学経済学でお金もうけ? 経済学を通じて世界とつながる広がる経済学の利用経世済民!多様なアプローチみずほフィナンシャル・グループ寄付講座の講義風景農林中央金庫寄付講座の講義風景図書館閲覧室後期課程 経済学部THE UNIVERSITY OF TOKYO 201817

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