東京大学 大学案内2017
11/76

特徴のある教育プログラムhttp://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/academics/zenki/y/index.html 大学からの学習面と資金面のサポートを受け、私は安心して、自分の活動テーマである「悲惨な戦争の記憶を継承し、風化を防止する」「過去の戦争が今の国際関係にどう影響しているのか考察する」に沿った活動を行うことができました。具体的には、まず図書館や資料館を利用して知識の定着を図り、今度はその知識を活かしながら広島、長崎、沖縄、韓国、ハワイなどを巡って五感で現地の風土を感じ、実際に元特攻隊員の方や数々の戦争体験者にインタヴューを行いました。まとめたことをSNSで発信したり、駒場図書館に展示したりなどの活動も行いました。この一年は、今後の正課教育だけでなく、人生においての根幹になる貴重な体験となりました。 本プログラムは、入学直後の学部学生が、1年間の特別休学期間を取得したうえで、自らが独自に作成した計画に基づき、社会における主体的な活動を長期間体験することを通じて、従来の意識・価値観を相対化しつつ、大学での学びの意義・目的を深く考える機会を得るものです。文科三類1年 横字 史年 私にとって、中国はよくわからない国。正直なところ、あまりいいイメージは持っていませんでした。でもせっかくTLPを履修する資格があるのならこの機会に中国について学ぶのもおもしろいのではないかと思い、履修を決めました。 TLPで中国語を学び、さらに2015年夏に南京大学サマースクールに参加してみると、中国に対するイメージが一変しました。若い人たちの考え方などが、日本人と共通する部分も多いことが分かったのです。 南京大学サマースクールでは、午前中の授業のほかに、午後は篆刻や太極拳、中国の歴史学習などを体験しました。これらはあらかじめ組まれたプログラム以外に、学生が自主的に行動する時間や、南京大学の学生と交流する時間もありました。中国版コミュニケーションアプリも使って、生き方や将来について、ときには政治の話まで語り合い、互いに理解を深めることができました。ただ、午前中はすべて中国語の授業とはいえ座学だったので、そこでも南京の歴史など突っ込んだテーマの授業も受けたかった。そうすれば、彼らとももっと深いやり取りができたのではないかと思います。 2年生になると、TLPでは発表型の授業が増えました。意見を発表するなど、発信力をつけるのが今の課題です。先生方から現代中国について問題提示されるのですが、それに対して論理的に考えを組み立て、それを中国語にする際の語彙や表現力などがまだ不足しているのを痛感しています。言いたいことを言えないもどかしさを感じますが、それが今のモチベーションになっています。 教養学部前期課程を修了すると、私は薬学部に進学します。論文を読むため、英語には今後も触れていくことになりますが、せっかくここまで中国語を学んできたのですから、何らかの形で中国語も学び続けていきたいと考えています。理科二類2年 大島 知子(TLP中国語)初年次長期自主活動プログラム【FLY Program(Freshers’ Leave Year Program)】元海軍神風特別攻撃隊員にインタヴュー 私の主な活動は海外でのボランティアと旅行です。今まで見てこなかった外の世界を見ようと考えて飛び出した海外は全てが新鮮でした。皆フレンドリーだったのでボランティアも楽しむことができ、ホステルで毎日色々な人と出会うことができたことは非常に良い思い出です。写真で見ることと生で見ることはまるで違うことも知りました。新しい経験を数多く体験するうちに、自分に足りないもの、将来の行く末について今まで以上に考えるようになりました。主体性をもって活動に取り組むことができるこのFLY Programは、自分のやりたいこと、自分をまっすぐ見つめなおす最高の機会です。理科二類1年 藤吉 浩平ボランティアホストが飼っている犬と(エストニアヒーウマー島) 東京大学トライリンガル・プログラム(TLP)は、「グローバルリーダー育成プログラム」(GLP)の一環として、2013年度に教養学部に発足しました。当初は中国語のみでしたが、2016年度からドイツ語、フランス語、ロシア語でも展開されることになりました。グローバル化が急速に進んだ現代の世界において、国際的に活躍する人材には高度な英語力はもとより、それに加えて少なくとももう一つの外国語の運用能力が求められることが多くなっています。TLPは、こうした人材を育成するために、入学時に一定レベルの英語力を有すると認められる学生(上位1割程度)のうち希望者を対象として、日本語と英語に加え、もう一つの外国語の運用能力を集中的に鍛えるために設けられた教育プログラムです。履修期間は前期課程在学中の1年半で、全課程を履修し修了要件を満たした履修生には、修了証が授与されます。http://www.cgcs.c.u-tokyo.ac.jp/tlp/トライリンガル・プログラム【TLP(Trilingual Program)】THE UNIVERSITY OF TOKYO 201709

元のページ 

page 11

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です