杉野服飾大学 大学案内2020
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1対1のおつきあいから広がる世界デザイナーとしての自分を育ててくれたー中山さんにはそんなお客さまがいます。そのお客さまとは、神田の高級生地店で出逢ったマダム。学生時代、課題で作ったオーガンジーのトップスを着てお店を訪れた際に「とっても素敵。私にもワンピースを作って」とその場でオーダーをいただいて以来、中山さんは、10年以上彼女の洋服を繕い続けています。「真に贅沢なものをご存知の方。自分では手が届かないような生地や、総ビーズ・総スパンコールのデザインをオーダーいただくこともあり、多彩な素材の扱い方を勉強させていただいています」。マダムのご自宅のウォークインクローゼットには、これまで仕立てた洋服がズラリと並んでいるそうです。手仕事の温かさと大切さを伝えていきたい「DOROTHY VACANCE」の一角には、ブラジルのワッペンやイランのリボンなど、海外の手芸素材が詰まったトランクが置いてあります。「世界の手仕事が好きなんです。いつか、このトランクを持って、訪れた土地の伝統刺繍を習ったり、和の素材の良さを伝えたりして、コラボしながら世界中を旅するのが夢です」と語る中山さん。現在、店内で行っている子どもたちと家族のための手芸教室はその第一歩なのかもしれません。受け継がれて来た技術を用いて誰かの手で作られたものの温かさと、それを受け止めて大切に使うことの意味を、これからも世代や国境を越えて伝えていきたいと考えています。洋服の価値は、見た目のかっこよさや美しさだけにあるのではありません。身に着ける人に合った素材の選び方や、身体のラインに沿った構造、伝統的な装飾技法。SUGINOには、あなたの世界観やセンスをファッションに昇華させるための学びと、たくさんの出会いがあります。さあ、皆さんも歩き出しましょう。大好きな世界の、その先を描くために。大学在学中からアートギャラリーでの活動や服のオーダーメードなどの経験を積み、2011年に「DOROTHY VACANCE」開店。洋服制作のほか、東北各地に眠る着物をアロハシャツとして再生する復興庁支援事業「サムライアロハ」リブランディングなど、幅広い仕事を手がける。中山 彩乃さん DOROTHY VACANCE オーナー/デザイナー/お針子杉野服飾大学 服飾学科 モードクリエーションコース 2009(平成21)年卒東京都/九段白百合学園高等学校出身Location : 東京都大田区中央3-2-16 1FWeb : http://dorothyvacance.comInstagram: @dorothyvacanceDOROTHY VACANCEドロシー・ヴァカンス06SUGINO STORY

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