杉野服飾大学 大学案内2020
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服飾の創作(デザイン、造形、表現)をプロセスにこだわって研究する修士課程研究のポイント本大学院では、「衣」の造形研究を行います。そこで「衣」というキーワードを探る4つの切り口を挙げてみました。肉体や、骨格、皮膚など、支持体としてある「身」、衣を実在させるテキスタイルやその他のマテリアルに重点を置いた「材」、着ること、そこからのスタイルやシルエット、コンポジションに意識を置いた「着」、そして、社会における性別や役割、“らしさ”、きれい、可愛い・・・などさまざまな意味から来る「意」。そして、それらの切り口を足がかりにしながら、コンセプトを基盤とし、デザイン(企てる)、造形(つくる)、表現(伝える)の過程を丁寧に研究していきます。十人十色の「衣」の造形を柱に、それぞれが社会においてさまざまなクリエーターとして活躍してほしいと思っています。「つくる―造形する」ことは、「人」と「もの」との関係をじっくりと見つめることから始まります。今現在のさまざまな社会状況の中で、そこには大量生産や消費とは別の一つの「可能性」があります。もともと人と密接な関係にある「衣」においてならば、なおさらそうでしょう。私はその「関係」を、造形研究を通して大切に育て上げたいと思っています。「衣」を題材にした造形研究を通し独自の造形表現を目指してほしい研究科長 教授 瀬古 徹TEACHER'S VOICE求める学生像初めに、制作のみならず造形に関するさまざまな「意欲」が必要です。そこから、研究の場で培われていく方法論によって、既存のものにとらわれない、「無」から「新たな創造物」をつくり出す能力を身につけてほしいと思います。そして、それを発展させ、社会や文化に向けて提案する意志を持つ学生を求めます。造形研究科 造形専攻修業年限 2年教員紹介安部 智子 [服飾造形]北折 貴子 [服飾造形]桐山 征士 [金属工芸]白木 ゆみ香 [プロダクトデザイン]瀬古 徹 [絵画]瀧川 美佐子 [モデリスト]田口 雅子 [テキスタイルデザイン]千代崎 寛 [現代美術]大学院の修了制作展では、外部のギャラリー、イベントスペース等での作品展示発表が義務付けられており、そこで院生は外部審査員による作品、展示、プレゼンテーションの審査・評価を受けます。この外部審査においては、平成25年度第1期生の修了制作発表から連続6年間、コスチュームアーティストのひびのこづえ氏にお願いし、審査・評価をしていただいています。修了制作展 外部審査● 構想「『衣』を題材とした造形研究」を行い、独自の造形表現を行うことができる「『衣』の造形作家」を育成する。● 方法・ 自らの「創意」により「衣」の形態をつくり出す研究を行う。・「体験重視」の授業を行う。● 養成する人材「衣」の造形作家服飾デザイナーテキスタイルデザイナープロダクトデザイナーグラフィックデザイナー主な科目と授業概要必修科目1年次〈前期〉●美の考察「表現」を美学の切り口から考察、分析していく講義。●創作技法研究Ⅰ「モデリング制作法」「マテリアル演習」「古典技法研究」「作家研究」の4つの視点から技法を通した研究を行う。●創作研究Ⅰ「造形表現構想法」「色彩表現法」の2つの視点により、創作のコンセプトの研究を行う。1年次〈後期〉●創作技法研究Ⅱ「モデリング制作法(テーマa、b、c)」「マテリアル演習」「古典技法研究」の3つの視点から技法を通した研究を発展させる。 ●創作研究Ⅱ「作品制作」「プレゼンテーション演習」の2つの視点と「応用課題」により、作品制作およびそのプレゼンテーションの研究を行う。2年次〈前期〉●創作研究Ⅲ創作研究Ⅰ、Ⅱと創作技法研究Ⅰ、Ⅱを統合し、「作品制作」「プレゼンテーション演習」の2つの視点と「応用課題」により、プレゼンテーションの研究と、それぞれのテーマ立てのうえ、衣の造形の作品制作を行う。2年次〈後期〉●修了制作個人創作のテーマの設定を行い、創作を行う。プレゼンテーションのプランニングを行ったうえで、修了制作発表を行う。自由科目●メディアと造形表現大学院課程 修士課程学位 修士(造形)Master of Creative Arts54SUGINO FASHION COLLEGE

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