日本獣医生命科学大学 大学案内2017
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研究室紹介獣医保健看護学科の研究体制は3つの部門に大別され、自分の深めたい専門分野を選択します。基礎部門は獣医療を支える基礎学問の発展をめざし、応用部門では基礎理論に基づいて実践的応用を試みる研究を行い、臨床部門は臨床看護のあり方を探ります。獣医保健看護学科獣医学部基礎部門微生物・感染症学研究分野青木博史 准教授・博士(獣医学)塩川 舞 助教・博士(理学) 感染症の流行には、病原体・動物・感染経路の3要素が密接に関係します。本分野は、より多くの動物をウイルス感染症から護ることを目指して、3要素それぞれの角度から「感染症」という生物現象の解明に取り組みます。ウイルス学はもちろん、分子生物学、免疫学、疫学的手法を駆使し、細胞培養技術、バイオ技術、組換え技術もふんだんに導入して病原性解析や予防法の開発を進め、動物保健衛生や動物産業の振興に貢献します。KEY WORDウイルス学、感染メカニズム、動物保健衛生、予防と診断、疫学基礎部門生体機能学研究分野袴田陽二 教授・獣医学博士藤澤正彦 講師・博士(獣医学) 生体機能学研究分野では、“からだの仕組み”を明らかにするために、発生学的手法を駆使して、目的遺伝子を導入あるいは不活化した遺伝子組換え動物を用いて、その解析を行っています。また、病態モデル動物への細胞移植や遺伝子導入等による治療実験を行い、生体における遺伝子の機能を明らかにし、動物ならびにヒトの医療と福祉に役立つ研究成果を生み出すことを目指しています。KEY WORDin vivo実験、遺伝子組換え動物、実験医学基礎部門比較遺伝学研究分野近江俊徳 教授・博士(医学)落合和彦 准教授・博士(獣医学) 当研究分野は、「医療・福祉に役立つ遺伝情報の探究」を理念に、主に分子遺伝学・分子生物学的な技術を用い、獣医療に不可欠なイヌやネコの輸血に関する“血液型”の研究、症例が多い “がん”の研究に取り組み、新しい治療法の開発等に役立つ研究を目指しています。他にも、盲導犬の遺伝的な適性、東日本大震災の被災地福島のニホンザルの研究など様々です。また、研究成果は学会発表や学術論文などで積極的に情報発信しています。KEY WORD医療・福祉、遺伝情報、輸血・血液型、がん、新しい治療法基礎部門数学・生物統計学分野大坂元久 教授・医学博士 生命現象を数理的な視点から探求する非線形科学が発展し、DNA 塩基配列と進化の関連性から、麻疹(はしか)の周期的な出現、魚の縞模様の解明まで、いたるところで活躍しています。心臓性突然死のメカニズムの解明と、その前兆を捉えるための心拍変動解析に数学を応用して取り組んでいます。これらの成果を臨床へ応用した、無拘束で心電図・脈波をモニターし、本人と外部に知らせるシステムを企業と共同で開発しました。KEY WORD生物統計学、非線形科学獣医保健看護学を広い視点でとらえ、動物の病気、動物をとりまく野生環境、疾病予防と健康維持といった幅広い研究テーマから動物を考えます。地球規模での環境問題や動物の生態、タンパク質やアミノ酸・重金属などの分析、肉眼・顕微鏡観察から遺伝子の分析まであらゆるサイズの物差しで生命現象を探究。動物と人について、基礎理論をもとに応用実践を交えて学びます。家庭動物の看護学を中心として、内科および外科看護学、臨床検査学、臨床動物行動学などを研究します。動物看護師の基本は、獣医師が関わる仕事を広くカバーすること。動物医療センター実習では、動物看護師の役割は何か、獣医師の役割は何かをきちんと理解するために、獣医学科の学生たちと一緒に実習を行います。また、獣医臨床に関連した基礎研究も行っています。遺伝子から個体まで、幅広い視点で基礎から生命現象を探究する部門です。「健康(予防)と病気」を、さまざまな角度から探り、動物の保護や看護を支える基礎学問や広く社会還元できる応用研究を展開しています。微生物・感染症学、生体機能学、比較遺伝学および生物統計学を研究の柱として、知識・技術とともに「考える力」や「応用力」も育み、多様な問題に立ち向かえる人材を育成します。基礎部門応用部門臨床部門28

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