日本獣医生命科学大学 大学案内2018
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獣医学部 獣医学科感染症学獣医感染症学研究室氏家 誠 准教授・博士(医学) 通常、ウイルスは体内の特定の細胞に感染します。感染は標的細胞にある特定分子「ウイルス受容体」によって決定されるといっても過言ではありません。私たちはウイルスがどのようなメカニズムで感染するのかを明らかにするため、ウイルスと受容体の相互作用、続いて起こるウイルスの細胞内侵入について、分子レベルの研究を進めています。ウイルスの細胞侵入機構の解明は、感染に対する新戦略の開発を可能にすると考えています。KEY WORDウイルス、ウイルス受容体、感染症、分子、細胞侵入機構病態解析学水族医学研究室和田新平 教授・獣医学博士 水中に棲んでいる魚類をはじめとする動物たちは、人間にとって重要な食料であるとともに、水環境の健全さを測るバロメーターにもなります。水族医学研究室では、水生動物たちに発生する、さまざまな病気について顕微鏡で直接観察して調べるほか、遺伝子を用いた方法や免疫系を調べる方法で研究しています。また、我々の眼を楽しませてくれる海獣類を含む水族館飼育動物や観賞魚の健康管理の技術についても研究しています。KEY WORD水環境、海獣、観賞魚、水族館飼育動物感染症学獣医微生物学研究室片岡 康 准教授・博士(農学) 動物や私たちの身の周りには、目に見えない無数の病原微生物が存在していることを知っていますか?これらの病原微生物は、時として人や動物に感染し死に至らしめることがあります。私たちは、病原微生物の生態や性状、病原微生物の持つ病原因子、さらには宿主とのクロストークについて遺伝子レベルで解明することで、新たな感染症の診断、治療方法さらには予防法の開発をめざして、日々の研究に取り組んでいます。KEY WORD病原微生物の生体、感染症の治療・予防感染症学獣医寄生虫学研究室池 和憲 教授・博士(獣医学) 犬・牛、さらには人の寄生虫病について、生物学的手法を用いた予防および治療法について研究しています。寄生虫はその多くが中間宿主(例えば蚊や蝿)を介した複雑な生活を行い、各段階で虫の形や性質を変化させることで宿主の防衛反応に抵抗しています。そのため寄生虫病に対する予防および治療は困難を極め、新しい考え方に基づいた防除法の提唱が重要です。現在、これらの考え方に基づいた提案ならびにその応用研究を行っています。KEY WORD寄生虫の分類・形態・診断・予防・治療、人獣共通寄生虫病病態解析学比較動物医学研究室横須賀 誠 教授・博士(獣医学) “動物たちは世界をどう感じているか?”をテーマに、さまざまな環境に適応した動物たちの認知機構の理解を目指して、我々と同じ哺乳類のマウス・ラット・ウサギのほか、水陸両方で暮らす両生類のイモリや、空を飛ぶ鳥類のキンカチョウ、地下に暮らし眼が退化したモグラ等の脳や感覚神経系について分子・遺伝子から、組織、行動、個体群や種差のレベルまで多角的に研究しています。講義では実験動物学と動物行動学を担当します。KEY WORD認知、脳、感覚神経系、適応進化治療学Ⅰ獣医内科学研究室小山秀一 教授・獣医学博士 動物との暮らしを楽しむために、動物が健康であって欲しいと願う気持ちは不変です。しかし、犬や猫も長生きをするようになり、それに伴ってさまざまな病気にかかる機会も増えてきています。病気にならないことが一番ですが、病気になってしまった場合は、早期発見と的確な治療が必要です。私達の研究室では、動物の心臓病、消化器病や内分泌疾患などを中心に、病気の原因や病態、早期の診断法および治療法の解明に取り組んでいます。KEY WORD犬と猫の心疾患、消化器疾患、内分泌疾患治療学Ⅰ獣医放射線学研究室藤田道郎 教授・獣医学博士 CTやMRI 、放射線治療装置などの最新機器を使って、動物たちの疾病の診断や治療法に取り組んでいます。効果的な放射線治療のための部位の特定方法や、放射線のあて方を学びます。近年、動物たちの高齢化に伴い、がんや脳神経疾患などの疾病が増えています。獣医学の現場でも、人間の医学と同様に医療の質の向上、高度化が求められています。また、人間の医療で進んだ部分から、動物に向けたさまざまな治療法の研究・開発を行っています。KEY WORDレントゲン、CT、MRI、放射線治療、がん、脳神経疾患、呼吸器疾患治療学Ⅰ獣医内科学研究室第二竹村直行 教授・獣医学博士 高齢なペットは腫瘍、心臓病、腎臓病が原因で死亡することが非常に多いという現実をご存知でしょうか? 研究室では死亡率の高い3つのうち、慢性的な心臓病と腎臓病の研究・教育・診療に心血を注いでいます。この2つの臓器に関連するすべての要因を分析・把握しながら、できるだけ早期に病気を発見し、少しでも進行を遅延させ、そして病気に伴う苦痛を少しでも軽減することが当面の目標です。KEY WORD診療の基礎を学ぶ、心臓病および腎臓病の研究・治療治療学Ⅱ獣医外科学研究室原 康 教授・獣医学博士 人と同様に伴侶動物の臓器・器官にも様々な病気が発生します。その中で「獣医外科学」は外科療法(手術療法)により動物の病気や外傷を治療することを目的とした学問です。外科療法を効果的に行うためには、安全な麻酔 / 疼痛管理、疾患の病態発生、診断法、そして手術法などに関する情報が必要となります。研究室では伴侶動物を対象とした整形外科、脳神経外科(下垂体腫瘍)、軟部組織外科、再生医療、眼科、そして麻酔分野の研究を展開しています。KEY WORD伴侶動物、整形外科、脳神経外科、軟部組織外科、麻酔、再生医療、眼科治療学Ⅰ獣医臨床病理学研究室盆子原 誠 教授・博士(獣医学) 臨床病理学研究室では、腫瘍性疾患など難治性疾患の病態生理の解明と、その分子基盤に基づいた高度医療の開発を目指して研究を進めています。近年の分子生物学的技術の飛躍的な発展に伴い、獣医療にもその技術が応用されつつあります。癌の遺伝子診断、免疫担当細胞やDNAを用いた癌免疫療法、さらに癌における特定の分子機構を狙った分子標的療法の開発など幅広く研究を展開しています。KEY WORD伴侶動物、がん、分子診断、分子標的療法、免疫療法23

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