日本大学生物資源科学部 学部案内2018
70/84

68誰もが持つ生命の設計図・遺伝子は、当然ながら基本的に一生変化しません。つねに体内で起こっている細部分裂でも、遺伝情報を持つDNAは正確に複製されています。ところが私たちの体で、変わらないはずの遺伝子が変化するシーンがあるといいます。それは子孫を残すため、配偶子(卵や精子)をつくる過程でのこと。必ず『相同組換え』という現象が起こり、塩基配列の似ている部分でDNAの再編成が行われます。これは、ヒトからバクテリアまで、地球上のあらゆる生物で例外なく起こる現象です。理由はまだわかっていません。核酸・蛋白質科学研究室の新井准教授は、「あらかじめ生命の多様性を用意し、環境が変化したときに種が生き残れるようにするためではないか」と考察しています。同研究室では、この相同組換えのメカニズム、どのようにしてDNAの似た部分を探し、間違いなく切ったりつないだりしているのかなどを調べ、試験管内での再現を目標に研究を進めています。ガンや遺伝病の治療など、応用面での可能性も秘めた研究ですが、ここから「生命の基本原理」にも迫りたいと語る新井准教授。応用生物科学科は、応用を支える基礎研究も充実した学科なのです。遺伝子は変わらない。そして変わりたい。生物学、農学、医学、薬学および工学など、幅広い分野を支える最先端のバイオサイエンスとバイオテクノロジーを生かして、微生物や動植物細胞の構造、代謝および機能にかかわる多様な研究に取り組み、生命の不思議を総合的に解明しています。核酸・蛋白質科学研究室応用生物科学科Department of Applied Biological Science

元のページ  ../index.html#70

このブックを見る