日本大学文理学部 学部案内2017
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 私たちは普段なにげなく「きれい」とか「うつくしい」という言葉を使っています。けれども、昔の日本人は私たちが「きれい」とか「うつくしい」と呼んでいるものを、これらの言葉で呼んでいたわけではありません。それでは、どのようにして、私たちはこのような言葉を使って、うつくしいもの、きれいなものを捉えるようになったのでしょう。言葉の歴史を考えながら、これらの言葉を使っている私たちの感性について考えます。久保 光志 教授 モダンアートを訳せば「現代の芸術」…ということになりそうですが、こういう訳語には収まりきらないものが、「モダンアート」にはあります。現代に制作されるすべての芸術が「モダンアート」ではありませんし、また、そもそも「芸術(藝術)」という漢字でくくることのできない広い意味が、「モダンアート」には含まれているからです。「モダンアート」の概念は、じつは、芸術が哲学化していったことと関係しています。この講義では、こうした芸術の哲学化の経緯を、皆さんとともに見て行こうと思います。高橋 陽一郎 教授 私たちには「心」があり、眠っているとき以外は、物が見えたり、音が聞こえたり、痛みを感じたりと、色々な経験をし、色々な「心の状態」をもちます。これは、物心ついてからずっと毎日起こっていることなので、そこには何の不思議もないと思われるかもしれません。しかし、現在われわれがもっている、世界についての科学的な理解と比べてみると、心(特に意識として現われる状態)の存在は、非常に不思議に見えてきます。そのことについて、お話しします。 平成28年度 オープン 模 擬 授 業丹治 信春 教授心の不思議「美」と「きれい」モダンアートの哲学●4

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