広島市立大学 大学案内2018
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「自分中心の世界を脱して、相手を理解することを学んだ」。引率した海外研修の感想として、こんなことを言ってくれた生徒がいました。「常識」とは何だろうか。「異文化理解」とは何だろうか。私はこの大学で文化人類学という学問と、素晴らしい恩師たちに出会いました。自分の「常識」という見慣れた世界から一歩踏み出し、他者の「文化」という未知なる世界に触れることで見えてくるものがある。この大学での経験は、私を新しい世界に引き込んでくれました。人はそれぞれが異なった価値観を持っています。外国という異文化に触れることで学んだ、相手を理解したいという姿勢は、実はすぐそばにいる友だちを理解しようとすることと何も変わらなかった。文化人類学の哲学を、目の前の高校生が実体験として発見し、成長していくこと。そんな姿に気付くことができたのは、まさにこの大学での経験のおかげなのだと感じています。すぐそばにある異文化体験広島市立舟入高等学校菅原 康裕2013年3月 国際学研究科 博士前期課程 国際学専攻 修了私は、青年海外協力隊員としてモロッコで活動しています。活動内容は、村落部の就学できない女子の現状を調査し、就学・生活支援を行うことです。女子が就学できない理由を「貧困」や「慣習」とひとくくりにまとめて対応するのではなく、一人ひとりの声を注意深く聴き、背景をよく知った上で課題に取り組んでいます。私の中東世界との出会いは大学時代にあります。在学中にシリアへの旅行とエジプトでの語学留学を経験し、そこで見たこと、感じたことを講義やゼミの中で掘り下げていきました。そして、テレビや新聞の中にあった中東世界と私の生きる「ここ」が初めてつながりを持ちました。世界中の出来事、歴史、モロッコと日本、彼女と私。想像力を働かせ、世界中のさまざまな点を結ぶと、見えてくる世界が変わります。大学時代の学びから、いつも当事者として状況を理解し働きかけることを大切にしています。想像力を働かせ、世界中の点を結ぶと見えてくる世界が変わる青年海外協力隊(JOCV)コミュニティ開発 モロッコ派遣中本 彩希子2014年3月 国際学部国際学科 卒業Voices(卒業生)Voices(卒業生)Voices(卒業生)138

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