工学院大学 大学案内2019
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卒業生東日本旅客鉄道株式会社塩川 浩太さん2013年 電気・電子工学専攻 修士課程修了その学びを社会へもともと鉄道が好きだったことから電気にも興味を持つようになり、その両方を専門とする電気鉄道システム研究室に所属しました。学部と大学院の3年間をかけて取り組んだのが、直流電気鉄道における蓄電池システムの応用研究です。鉄道車両の中には、減速時にモーターを発電機として動作させ、発生した電気エネルギーを周辺の他列車へ供給しエネルギー効率を高める「回生ブレーキ」と呼ばれるシステムを搭載したものがあります。このエネルギーは他列車が加速する際に使われますが、車両や変電所に蓄電池を設置して電気を回収すれば、さらなる省エネ化が見込めます。研究室では、より効率の高い鉄道運行の実現に貢献できる成果を上げることを目標に蓄電池システムの制御方法のシミュレーションを行い、3回の学会発表をすることができました。   東日本旅客鉄道株式会社では、鉄道の運行に不可欠な運転用電力と信号・電灯用電力を供給する変電所の保守管理業務を担当しています。生活インフラである鉄道は、安全な運行と安定したダイヤを提供することが使命です。鉄道を利用される方が意識することは少ないと思いますが、駅や列車に安定して電力を供給することや、異常が発生したときに迅速な対応で早期の運行再開を図ることは、そのための重要な業務。現場では常に緊張感を持って仕事に取り組み、列車が平常通り運行している様子を見るたびに充実感をおぼえています。研究室時代に身につけたことはもちろん、実験で身につけた電気の配線作業や電力機器を扱うときに必要な計算など、学科の学びも業務で大いに役立っており、工学院大学の学びが「実学」であることを実感しています。実験でお世話になった先生と。学部時代はこの実験室で実用的な知識を学び、大学院ではTAとして学んだことを後輩にアドバイスしました。図面を読んだり、機器の動作状況を確認するなど、設備が万全の状態であることをしっかり確かめます。思い出の一枚 職場の様子鉄道を安定して運行するために使命感と責任を持って業務に取り組んでいます。蓄電池システムの研究を通して一層の省エネ化を検討安心して鉄道を利用してもらうため変電所の保守管理に携わるKogakuin University 2019068電気電子工学科工学部

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