工学院大学 大学案内2019
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大学院工学研究科近年、大学院修了者への社会的ニーズが高まり、企業の技術開発・研究部門の即戦力として大きく期待されています。大学院進学を選んだ大学院生に、その理由やキャリアへの展望を聞きました。国際学会での発表をめざし、大学院へ進学国際学会で発表できるレベルの研究成果を出すことを目標に大学院への進学を決めました。私が取り組んでいたのは、プログラムを自動的にチューニングする研究です。コンピュータの性能がいくら高くても、ユーザーの使用環境に合わせたプログラムでなければ本来の能力を100%発揮することはできません。そのため、プログラムを工夫して最適化する必要がありますが、ユーザーの使用環境ごとに一台ずつ手作業でチューニングを行っていては多大な手間がかかります。その課題を解決するために、作業の自動化を図る技術の開発を行いました。基幹技術を武器に、次世代インフラの構築をめざす日本も含む先進国は、成熟社会に突入しています。そのような社会では、電力をはじめとしたエネルギー利用を効率化し、消費を大幅削減する「スマートシティ化」が求められます。また、情報技術の発展によるIoT社会も本格化していきます。それらを実現するためには、高度なITシステムが欠かせないものになります。私が行った研究はその基幹技術にあたるため、今後はさらにニーズが高まると考えています。工学院大学の研究で得た知識とスキルを生かせる場所として、総合エレクトロニクスメーカーであり、大規模な社会基幹システムの開発を行う富士通株式会社への就職が決まりました。大学院で学んだことに加え、これからも日々の研鑽を積み重ねながら、次世代のインフラ構築を実現したいと思います。情報学専攻 修士2年先進ソフトウェア研究室望月 大義さん山梨県立甲府第一高校出身内定先:富士通株式会社大学院までの3年間で産業用ロボットの効率化を深める学部から修士課程の3年間、産業用ロボットの一つである多腕ロボットの研究を行いました。工業製品を作るため人間の代わりに作業を行うロボットですが、作業する腕が多ければ多いほどいいというわけではなく、かえって効率が低下する場合もあります。そこで、構造や仕組みを理解するためにCADで実際にロボットを設計したり、シミュレーションによる腕の動きの分析を行い、最適な効率を求める方法を研究しました。研究は学部の1年間で完結できるものではなかったので、自分自身で前に進めたいと思い大学院進学を決意。その後の2年間で悔いのない結果を残すことができました。これまでロボット漬けの日々を送ってきましたが、社会ではまったく違うことにチャレンジしたいと思い、新しい分野への就職を希望。自分が成長できそうな企業に絞って就職活動を行いました。安全な社会の構築のために、防災分野から貢献したい就職先の能美防災株式会社は、国内最大手の総合防災設備メーカーで、火災報知器や消火設備など、防災に関する幅広い製品とサービスを提供しています。防災分野を志望したのは、安全・安心な社会への要望は大きく、今後も成長が見込めることから、長年にわたって社会に貢献できるのではないかと考えたからです。防災設備は、いつ起こるかわからない災害に備えるため、日々進歩していかなければいけません。在学中に取得した品質管理検定の資格を生かし、製品だけでなくサービスの品質も向上させることで、安全な世の中を作ることに貢献したいと思います。機械工学専攻 修士2年計画工学研究室舛永 鈴菜さん神奈川県立上溝高校出身内定先:能美防災株式会社■ 未来のリーダーをめざす大学院生たちInterviewInterviewKogakuin University 2019110

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