工学院大学 大学案内2019
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卒業生INTERVIEWソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社黒田 勝汰さん2015年 コンピュータ科学科卒業(2017年 東京工業大学 数理・計算科学専攻 修士課程修了)その学びを社会へ大学時代に夢中で取り組んだのが、スーパーコンピュータの高速化です。スーパーコンピュータは複数のCPUによる並列処理で高速計算を行いますが、使用状況などに合った適切な設定をしなければ本来の性能を発揮できません。そして現在、科学技術の幅広い分野でスーパーコンピュータが活用されていますが、ユーザーの多くは情報技術の専門家ではないため、性能を十分に生かせていないケースが数多く見られます。そこで、研究室ではスーパーコンピュータの課題の一つである、計算機間の通信方法の改善に挑みました。性能を極限まで突き詰めていく作業はとても楽しく、情報処理のスピードが上がるたびに喜びを感じました。学部時代の成果を別のアプローチで応用したいと思い、卒業後は東京工業大学の大学院へ進学。私が所属していた工学院大学の研究室とも連携しながら、次の段階に研究を進めることができました。   スマートフォンやデジタルカメラなどのコンパクトな電子機器は、限られた性能の中で多数の静止画や動画を扱うため、最小限の負担で複雑な情報処理をする必要があります。そして、このような要求に応えられるのが、情報処理の高速化技術です。私が勤めるソニーセミコンダクタソリューションズは、半導体製品を研究・開発するソニーの子会社。ソニーが4K・8Kテレビ、ゲーム機器、デジタルカメラなど、高度な画像信号処理技術を必要とする製品を多数抱えているため、研究で培ったことが生かせると考えて入社しました。現在取り組んでいるのが画像センサーの信号処理の設計。これは、工場における生産自動化やドローン、自動運転、3Dプリンタなど、さまざまな先進機器に応用が期待される技術です。実用化まではもう少し時間がかかりそうですが、着実に研究は進んでいます。自分が手がけた製品を早く世に送り出し、多くの人に使ってもらうことがいまからとても楽しみです。学部4年次のときに参加した、工学院大学の富士吉田セミナー校舎で行われた研究室の夏合宿での集合写真です。 思い出の一枚自律的な動作が必要なロボットやARなどに搭載される、小型で正確な距離画像の取得ができる新型センサーの商品化に携わりました。ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社ニュースリリース「裏面照射型Time of Flight方式距離画像センサーを商品化」https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201712/17-114/index.html黒田さんの仕事の成果情報処理の高速化を武器に時代の要求を満たす新しい製品を開発したい。“”スーパーコンピュータの性能を極限まで追い求める多方面への応用が可能な新技術の開発に挑むKogakuin University 2019100コンピュータ科学科情報学部

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