尾道市立大学 大学案内2018
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 5限目の終了のチャイムが鳴って、キャンパスの一日が終わろうとしている。なかなか分からなかったことや出来なかったことが、少しずつ分かってできるようになるのは、幾つになっても嬉しいものである。講義を終えた学生達も同じように感じていると思う。そして教育が自分の人生を経済的に豊かにし、社会的な地位を高めると信じて頑張ってきた/いる古今東西の沢山の人々にも思いが至る。 「天は自ら助くるものを助く」という諺はS.スマイルズの『自助論』の冒頭に出てくる格言として有名である。明治四年(1871年)中村正直による日本語訳が『西国立志編』として出版され当時のベストセラーとなったという。最近注目されているグリット(GRIT)「やりぬく力」に通じるものを感じる。瞬間的な頑張りではなく、計画的で継続的な頑張りが大切であり、良い習慣は一生の宝であるとも教えてくれる。 人生を豊かなものにするためには、それを理解し味わうための知性と感性を磨くことが大切である。しかし、それにもまして大事なことは、情念を操作する自制心を身につけることであると思う。個々の人生が豊かになると同時に社会全体が豊かになることを目指して勉学に励んで欲しいものである。 尾道市立大学は、その名の如く尾道市の「市立」大学です。 尾道は江戸時代、商人の街として栄え、また文学や芸術に対し深い理解を示してきました。画家の平田玉蘊や棋聖の本因坊秀策を産み出し、また、豪商と呼ばれる人たちが頼春水や頼山陽といった文人たちに対し大きな援助をしてきたのです。 こうした風潮や姿勢は現代にも残っています。尾道市民の方たちは、自信と誇りを持って自らの文化を愛し、また新たな文化の創造を育んでいるのです。尾道市立大学に経済情報、日本文学、美術の3学科があるのは、まさに尾道の歴史からの必然なのかもしれません。 大学は久山田という自然の美しい静かな環境にあります。校舎の前に広がる水源地の光景には心洗われることでしょう。また、尾道駅周辺に出れば、多くの観光客が訪れる商店街や名高い寺社、美しい尾道水道などがあります。そして、活気に溢れ、伝統と文化を愛する市民がいます。 ぜひ、尾道にいらしてください。ともに過ごし、学びましょう。003副学長菅 準一副学長藤沢 毅Onomichi City University

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