尾道市立大学 大学案内2019
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Japanese Literature057 “ことばの力”は、よりよく生きることに大きく関わる学力です。それが、自分と〈世界〉や〈他者〉との関係を新たに創り出したり別様に組み替えたりする力だからです。私が担当する国語教育学では、子どもたちの“ことばの力”の学びを研究します。 読む力を例にとりましょう。テキストを読むことは、新しい自分を作っていくことに関わっています。テキストは、それを書いた人が、無意識のうちにも自分の生きる社会や文化の中での何かを問題にとりあげて、自分にとっての現実の意味を付け加えて創り出したものです。その問いかけと現実の意味づけをめぐって、私たち自身のことばを紡いでいくなら、それは新しい見方や考え方を創造する対話的な読みの行為だと言えるでしょう。このような読みの学力を獲得する学習の理論と方法を探求するのも国語教育学の研究テーマの一つです。 また、国語教育の実践を調べて分析する研究もあり、こうした研究は、これからの言語文化の教育を考察することにつながっています。 国語教育学は、常に実践と結びつくことが想定された学問領域です。国語教育学日本文学科・教授信木 伸一 信木ゼミでは、国語教育の分野について研究しています。教職課程を履修し、教員になることを目指している人は、新たな見解が開けるかもしれません。 信木先生は、その日言ったことを次の日には忘れるという特性がありますが、知識の幅がとても広く、どの分野においても的確なアドバイスや新しい観点を得るためのヒントをくださり、「なるほど」と思うことが多々あります。やりたいことが漠然としていても、必ずそれを学生一人一人の意見を踏まえて形にする手助けをして下さるので、卒論研究が捗るだけでなく、教壇に立った時にも、役に立つことは間違いありません。入学したら是非覗きに来てはいかがでしょうか。4年 今井 克彦授業風景 

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