尾道市立大学 大学案内2018
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Economics, Management & Information Science経営戦略経営コース・教授小川 長031 しかし、感性の時代には、本分野でも「どうすれば、この人は喜ぶのだろうか」、「どうすれば、この人を幸せにすることができるのだろうか」という思い遣りの強さが価値を生む“人間性比べ”の面が強くなるものと考えています(本当は、これこそが経営の原点なのですが…)。      ですから、当ゼミナールでは自由闊達な雰囲気の中で、ゼミナリステンが深い知識と教養の修得は言うまでもなく、しっかりと人間性を磨き上げ、どこに出ても恥ずかしくない、世の中に役に立つ人間に成長することを最重要な目標の一つとしています。 昔から長い間続いた農耕の時代には、力持ちが価値の高い人でした。だから、以前から力士は崇拝の対象である神様と深いつながりがあったのではないかと思っています。しかし、近代文明の発展の中で道具や機械が人力に取って代わると、それを作ったり、使ったりする知能のある人が価値の高い人になりました。今や、目覚ましい発達を遂げているコンピュータや人工頭脳(AI)は、私たちの知能の部分に取って代わろうとしています。では、こうした時代における価値の高い人とは、いったいどんな人なのでしょうか。その答えは、機械にもコンピュータにもできないことができる人だと言えるのではないでしょうか。それは、心豊かで、人に感動と勇気と喜びを与え、人を幸せにする力を持っている人だろうと私は考えています。今後は「感性」の時代となり、近い将来、高い人間性を持つ人が価値の高い人になると予想しているのです。 小川ゼミナールは経営学の中でも「経営戦略」と「マーケティング」を探求するゼミナールです。この分野の伝統的な理論は“競争戦略”を柱に、いかにしてライバルに勝ち、自社のシェアを高めるかという議論を基に展開してきました。一種“知恵比べ”の世界です。

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