尾道市立大学 大学案内2019
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Economics, Management & Information Science029 私の報告の内容は、内部統制はなぜ形骸化するのかを検討することでした。それは、社会的にも問題となっている会社の不正に強い関心を持ったためです。先行研究を見てみても、やはり「特に日本の大企業には内部統制システムの多くが形としては存在しているものの、それらが一体となって機能していないことが不正行為を低減できない原因となっている」ことを問題視していました。 そこで私の報告では内部統制の構成要素を整理し、規則の形骸化に関する不正のトライアングル理論を使い、実例として株式会社東芝を取り上げ、なぜ内部統制システムが存在するにもかかわらず不正行為が発生するに至ったのかを再整理しました。特に同社は、コーポレートガバナンスシステムの設置をいち早く行うなどの試みを先駆的に行っていたものの、不適切な会計処理が長期間行われていた企業であったためです。 私の報告では、内部統制には様々な限界が存在し、特に全ての規則は少なからず形骸化する可能性を内包していること、そこには組織的要因・個人的要因の両方が関係していることを示したうえで不正行為の発生を低減するために重要な要素を両側面から考察しました。 研究成果を発表する機会は初めてだったため本番ではとても緊張しました。特に分かりやすく伝える難しさを痛感しましたが、とても貴重な機会となりました。「内部統制の限界に関する一考察」藤原ゼミ原田 朋尚

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