尾道市立大学 大学案内2018
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社会保障研究室紹介経済コース・講師髙間 沙織026 困っている人が目の前にいるとき、その人を励ましたり助けようとしたことはありませんか。他者の立場に共感し同情や協調を示すのは、類人猿やイルカなどさまざまな動物にみられる行動で、進化の段階で人類にも継承された非常に重要な能力です。 やがて人類は、そうした共感や協調が持続的なものとなるよう社会のなかに支え合いの仕組みを成立させていきました。特に、第二次世界大戦後、先進諸国で成立した福祉国家は、年金や医療、福祉といった社会保障を整備・拡充していったのです。 今日では、人口の少子高齢化、経済情勢の悪化や人々の価値観の変化、AIなどの科学技術の進歩に伴い、福祉国家の時代の社会保障とは異なる支え合いの仕組みが模索されています。このような時代には、どんな支え合いの仕組みが望ましいのでしょうか。 尾道市には、「尾道方式」と呼ばれる地域に特有の支え合いの仕組みがあり、国の政策のモデルにもなっています。では、なぜ「尾道方式」は成立したのでしょうか。「尾道方式」は、本当に尾道市の人々にとってよりよい支え合いの仕組みなのでしょうか。このような問いに丹念に向き合うことで、これからの時代に見合う支え合いの仕組みを展望していくことを目指しています。

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