尾道市立大学 大学案内2019
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研究室紹介024公共経済学経済コース・教授荒井 貴史公共経済学は、ミクロ経済学やマクロ経済学などのコア科目で学んだ経済学の基礎的な知識を用いて、政府の経済活動を分析する学問で応用経済学の一分野です。具体的には、政府による消費者(家計)や生産者(企業)に対する課税あるいは補助金が、資源配分にどのような影響を与えるのか、また、政府による市場での価格や取引に対するさまざまな規制が、社会厚生にどのような影響を与えるのか等々、政府が市場経済に介入することで生じる問題を理論的に分析します。政府の市場経済での役割はどのようなもので、その役割の根拠は何かというのも公共経済学の重要な研究課題です。公共財、外部性、不完全競争、情報の非対称性など、厚生経済学の第1基本定理(完全競争市場における均衡配分は、パレート効率的である)の前提が損なわれたことで生じる「市場の失敗」の各ケースを理解することが重要です。私のゼミの学生は、上述したような公共経済学の主要なトピックスを標準的で読みやすいテキストをレポーター制で輪読しながら学んでいきます。その際、ミクロ経済学などの基礎的な知識や、最適化問題を解く際に必要な数学も、必要に応じて復習しながら進められるように配慮しています。

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