尾道市立大学 大学案内2018
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マクロ経済学研究室紹介024経済コース・教授井本 伸私のゼミでは、マクロ経済学を学んでいます。マクロ経済学とは、全体としての経済、すなわち日本全体の経済を分析対象とする研究分野です。例えば、景気や経済成長などの問題です。経済学は、同じ経済問題を扱う場合でも、全体と個人を分けて分析します。なぜなら、我々の普段の経済活動において、“個人の行動としては良くても、経済全体としては良くない”ということがあるからです。したがって、経済全体と個人を同じように扱って分析すると、うまくいかないことが多くあります。たとえば、“不景気”の問題を考えましょう。個人として、「景気が悪いから、出来るだけお金を使わない」という行動をとることは正しいといえます。しかし、経済全体でみると、「みんながお金を使わないので、物が売れなくなって、さらに景気が悪くなる」ということが起こります。つまり、個人として良いと思った行動が、必ずしも経済全体として良い結果になるとは限らないのです。個人がどのように行動すべきかだけを考えていては、経済全体の問題を解決することはできません。そこで、経済全体を分析し、経済全体で問題に対応する方法を考えるマクロ経済学が必要になるのです。

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