学習院大学 大学案内2018
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 「初等特別活動指導法」は、小学校における教科外の活動である①学級活動 ②児童会活動 ③クラブ活動 ④学校行事といった4つの領域について、実践的な指導法を学ぶための3年次に向けた専門科目です。特長としては、グループ学習などを取り入れた体験型の授業を重視しており、まさに今必要といわれる“アクティブ・ラーニング(主体的・対話的で深い学び)”を推進する内容となっています。 「本学科では理論と実践のバランスを重視しています。とりわけこの授業では座学で理論をしっかりと学ぶ一方、体験型の授業を通じて教育の現場を模擬体験することで、教員としての実践的な力量を養いたいと考えています」と長沼先生。ここでいう体験型授業とは、教師役と児童役に分かれて模擬児童会を行ったり、学生たちの共同作業によって企画書を作ったり、実際に小学校教員になったつもりで35週の年間計画を練るなど、まさに実践的。中でも学生たちに人気が高く、なおかつ難易度も高いのが模擬遠足です。 50人の児童役が6人の教師役の引率によって実際に遠足を行うこの体験型授業では、遠足の行き先やルート、当日の日程まで、すべての計画が学生たちの話し合いによって決められます。グループごとに分かれた学生たちが遠足の企画書を作成し、投票によって実行プランを選出。投票で選ばれたグループが教師役を務め、事前の下見や打ち合わせを重ねるなど、本物の遠足さながらの準備が必要となってくるのです。 「当日はわざとトラブルを演出するなど、特に教師役の学生にとっては気の抜けないものになります。もちろん、こうした体験型授業は、後日の振り返りが大切。私も元中学校教員の立場から色々と指摘しますが、学生たちもそれぞれ気づきがあり、反省を含めて、体験の中から得るものは少なくないことでしょう。一つ言えるのは、こうした生の体験は、たった1日でも学生たちを成 これからの教員に求められる アクティブ・ラーニングの 指導能力を養う。長させるということです」 3年次の第2学期に行われる授業だけあって、体験型授業に臨む学生たちの力量はすでに相当なもの。いつ教師として指導することになっても困らないのではと思えるような、学生たちの成長した姿を見られることが、長沼先生にとっては何より楽しみな授業なのです。初等特別活動指導法The Method of Extraclass Activities授業レポート Teaching Report長沼 豊 教授Prof. NAGANUMA, Yutaka教育学科 Department of EducationGAKUSHUIN UNIVERSITY056

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