学習院大学 大学案内2017
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 少人数による研究発表やディスカッションを重視する経済学部では、2年次後期から4年次にかけて専門応用科目「演習」が設けられています。学生たちは任意のゼミに所属し、担当教員の行き届いた指導のもと、各自のテーマに則って自主的な研究に取り組んでいきます。 竹内先生が担当する演習は、経営学の中でも重要な分野である組織論の一部「組織行動論」がテーマです。企業などの組織で働く従業員の気持ちや行動が、どのようなメカニズムで動いているのかを、心理学的な視点をもとに理解することを目的としています。主に組織で働く従業員のモチベーションやリーダーシップ、ストレスに対処するメンタルヘルスなどが大きなトピックとなっています。これは学生にとって非常に身近な問題であると同時に、実社会においても役立つテーマであると言えるでしょう。 「この演習では、学生が大学時代にしかできないことに積極的に取り組んでもらいたいと考えています。その最終目標として、組織行動論の専門的知識を学習する中で得た知識をもとに、各自の関心に即して設定したテーマで卒業論文を作成することを義務づけています」と竹内先生。学生が統計解析を含む専門的な論文を執筆することは非常に大変なこと。しかし、ゼミ生一人ひとりが意欲的に卒論に取り組むことにより、最終的には学会発表もできるほど質の高い論文を提出することも珍しくありません。 専門的な学習ばかりでなく、学生の企画による学園祭へのゼミ出店や海外へのゼミ合宿を毎年実施するなど、課外活動にも積極的です。「海外ゼミ合宿では異文化交流に重きをおき、課題の提出といった義務はありませんが、一方で、旅行の企画から旅行業者の選定、金額の交渉、日程の管理にいたるまで、すべてを学生が主体となって行います。そういう意味では、組織行動論から学んだ知識を実務の中でどう生かすことができるのかを考える、あるいは実務を藤田康平FUJITA, Kouhei経済学部経営学科3年千葉県・私立市川高等学校 出身from studentこんな演習です…こんな先生です… 大学2年の時、竹内先生の「経営管理論」の授業を受け、リーダーにも様々な形があることを知り、もっと学んでみたいと思ったのがゼミを選んだきっかけです。経営学科では珍しく卒業論文の提出を義務づけられていますが、先生の親身な指導で少しずつ自信が持てるようになります。また全員に学祭係やゼミ合宿係など役割が与えられ、普段の授業では味わえない経験を通して充実した時間が過ごせます。 学会に発表する論文を書く合間にも、親身になって相談を聞いてくださり、自分自身の時間を割いて論文の添削指導をしてくださる学生思いの先生です。普段は非常に気さくで話しかけやすい先生ですが、プレゼンテーションや議論の場では鋭い指摘や質問を投げかけてくる厳しい一面も持っています。先生がメリハリを持って私たちに接してくれるからこそ、ゼミの活動もメリハリのあるものになっているのだと思います。 時に真剣に、時に和気あいあいと、 メリハリのある雰囲気が魅力です。経験しながら組織で働く上で何が必要なのかを考える―そういう学びの場にもなっているのです」と、竹内先生は語ります。 例年、ゼミの一学年のメンバーは15名前後。まず2年次後期は、教科書や論文などを通じて組織行動論の基礎知識を修得することが最大の目標となります。同時に、学んだ知識をまとめて発表し、学生同士が評価し合うという一連の流れを通じて、プレゼンテーション能力を磨いていきます。さらに3年次前期からケーススタディ(事例研究)を通じて応用力を養成。3年次後期から4年次にかけて卒業論文に取り組むというのが大きな流れとなっています。 竹内先生がこの演習に参加する学生た 組織でのリーダーシップや モチベーションのあり方、 メンタルヘルスなどに 焦点を当てる。 学生が主役のゼミで、 達成感や充実感を得ながら 卒論に取り組む。 組織として大きな成果をあげるための重要な学問領域「組織行動論」を学ぶ。演習(3年生)組織行動 Seminar(junior): Theory of Organiza 演習レポート Seminar ReportGAKUSHUIN UNIVERSITY044

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