國學院大學 大学案内2017
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学びの足跡/テーマ発見から結論を導くまで村上:教員採用試験の合格、おめでとう。原:ありがとうございます。村上ゼミで鍛えていただいたおかげです。3年次の初回のゼミで、教員採用試験までのロードマップを描き、ゴールまでの計画を見渡したことで、漠然としていた教員という目標がハッキリしてきました。村上:こちらの狙いどおりです(笑)。その後も節々でロードマップを振り返り、動機付けをしてきました。合宿では元教育委員会の人事担当者を交え、模擬面接をしましたね。原:本番さながらのシチュエーションで、大変貴重な経験になりました。ゼミでは面接練習や模擬授業、グループディスカッションなどの教員採用試験対策をはじめ、教育現場を知る機会も多くあり、実践的に学んでいきました。村上:教員を目指すからには、採用試験の先を見据えた学びが必要です。私自身の経験も含め、学生には現場で何が起きているかを伝えるようにしています。原:村上先生が携わる「防災教室」にも参加しました。小学校を訪れ、支援が必要な子どもに向けて防災についてのレクチャーや訓練をするのですが、急遽、授業をするよう私が指名されて……。村上:無茶振りってやつですね(笑)。でも、よくできていましたよ。原:教育ボランティアなどで一対一の指導経験はありましたが、集団に向けて授業をするのは初めてで、教員を目指す私にとっては大変良い経験になりました。村上先生は学生にどんどんチャンスをくださるので、受け身の学びで終わらず挑戦することができました。村上:卒業論文では制服について扱っていますね。原:「中学校の教育現場における服装の意義と効果」をテーマに研究しています。教育実習先で、生徒に「(体育の授業の後に)どうしてジャージから制服に着替えないといけないの?」と尋ねられたのですが、うまく答えられなかったのです。服装を例に、生徒にとって最適な学習環境とは何かを考えてみたいと思ったのがきっかけです。村上:教員を目指す原さんにとっては、実際の教育現場で直面した問題を卒業論文で扱うことに、大きな意義があると思います。研究と現実のギャップを感じることもあるでしょうが、それをどう扱っていくかも重要な課題です。原:村上先生に相談しながらテーマを設定し、文献や資料などを参考に考察していきました。そして、制服は必要かどうかという賛否論ではなく、どのような制服であれば生徒がより勉強に集中できるのかを論点に据えました。村上:結論として、原さんなりの提案はできそうですか?原:はい。規律面、衛生面、快適さ、見た目など制服の要素にはさまざまな観点がありますが、何を重視すべきかを考えて、例えばシャツをポロシャツのような素材のものにしてはどうかと提案するつもりです。村上:なるほど。制服の必要性から一歩踏み込んだ考察ができましたね。多角的な観点から捉えてみるという姿勢も身に付いたようです。原:授業やゼミをはじめ、サークル活動、運動指導のボランティア、教育インターンシップなどの大学での学修や経験を通して、さまざまな見方があることを学びました。教員になった際には、固定概念に縛られず、広い視野と柔軟な心を持ち、多様な生徒たちと向き合っていきたいと思います。村上:今は生徒も保護者も多様化しているので、困難なこともあるでしょう。時代の流れをくみ取りながら、原さんらしく、元気で明るく前向きに生徒を引っ張っていってくださいね。ゼミで磨いた実践力を、教育の現場で活かしたい。ゼミで磨いた実践力を、教育の現場で活かしたい。ゼミ合宿では、元教育委員会の人事担当者を迎え、本番さながらの状況で模擬面接を行った。教員採用試験を意識した実践的な学びが特長の村上ゼミ。先生はどんな悩みも相談できる存在。3年次の中学校での教育実習。生徒と交わした会話が、卒業論文のテーマにつながった。村上 佳司 教授専門:教科教育学、体育方法学、   安全教育学原 麻綾 4年生[取材時]私立山手学院高等学校卒業内定先:横浜市中学・高等学校    保健体育科教諭(合格)教員採用試験を意識したゼミで、実践的に学ぶ。教育実習先で直面した問題で卒業論文を執筆。人間開発学部健康体育学科089

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