國學院大學 大学案内2017
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学びの足跡/テーマ発見から結論を導くまで松本:香港への家族旅行をきっかけに中国や中国文化に興味を持ち、言語と文化の両面から中国について学べる國學院大學の外国語文化学科を選びました。入学当初は、中国のジャーナリズムや世界の食文化に関心がありました。黒澤:1年次と4年次に私の授業を取っていましたね。松本:黒澤先生は、語学の授業の中でも折りに触れて中国文化のお話をしてくださいました。1年次の最後の授業で中国茶を振る舞ってくださったのが印象的です。4年次の授業では、中国語の文献を読みつつ、その文化的・社会的背景を学んでいます。先生が実際に訪れた少数民族の方々の写真や映像、音楽などはとても興味深いです。黒澤:中国は多様性のある国ですが、日本にいるとなかなか情報が伝わってきません。文化のダイナミズムを肌で感じてほしいと思い、映像や音楽などさまざまなかたちで紹介しています。松本:黒澤先生の授業をはじめ外国語文化学科での学びを通して、自分とは異なる価値観から学ぶ姿勢が身に付きました。社会でさまざまな人や企業と接する中で、この力は必ず活きると思います。黒澤:卒業論文のテーマ「世界各地における日本食文化の展開」は、どのような経緯で設定したのですか?松本:もともと食に興味があったのですが、卒業論文のテーマにしようと思ったのは、3年次に行った米国留学がきっかけです。黒澤:大学の留学プログラムを利用してミズーリ大学へ行ったのですよね。松本:はい。大学で学ぶだけでなく企業や団体でインターンシップができるプログラムに参加し、食糧配給を行うNPO法人とお茶を扱う企業でインターンシップをしました。アメリカという“外”を経験することで、日本の文化、特に食文化へと関心が向きました。黒澤:カンボジアへも行っていますね。松本:井戸づくりを支援するサークルに入り、4年間で4回ほど行きました。その経験も、卒業論文に生きています。黒澤:先行き不透明な時代を生きる我々にとって、異文化にどう相対するか、その姿勢が問われる場面に遭遇するはずです。その時、モノを言うのは自分自身が海外で体験してきたことですから、我々は学生が海外に出ることを推奨しています。松本:卒業論文では、自分の渡航経験や授業での学びを踏まえて、アメリカ、東南アジア、中国、イタリアにおける日本食事情を中心に扱いました。例えば、アメリカではスシバーやラーメンが人気ですが、これは日本人がイメージする和食とは乖離しています。一方で、現地の人々に日本食が受け入れられるためには、これもまた必要な一つのスタイルだとも言えます。このように異なる両者の折り合いをどう付けていくか、考察しています。黒澤:文化とは変化していくものです。日本文化も時代と共に変化しています。例えば、神道が日本人の生活に浸透しているのは、かたちを変えてきたからこそ。日本の食文化も、外国の要素や視点が入って変わりつつあるのでしょう。松本:世界における日本の食文化のように、現在進行形で変化していることをテーマにできるのが、外国語文化学科での学びの醍醐味だと思います。黒澤:現代の外国文化をビビッドに感じることは、社会に出て海外とつながる際にも役立つでしょう。世界を知った上で日本を見直す、という國學院大學生らしい学びで大きく成長した松本さんの、今後の活躍に期待しています。時代と共に変化する文化を現在進行形で感じ取り、学んでいく。時代と共に変化する文化を現在進行形で感じ取り、学んでいく。黒澤先生の専門は、中国の少数民族・ナシ族の言語と文化。先生が楽しそうに語る現地の様子に引き込まれる!1年次の最後の授業では、黒澤先生が現地で入手した中国茶(実に30種類以上!)を自ら振る舞い、受講者全員で異文化を体感した。3年次に米国へ留学。ディスカッションの場でも次第に積極的に発言できるようになった。黒澤 直道 教授専門:中国語・中国の文化と民族松本 彩友子 4年生[取材時]私立三田国際学園高等学校卒業内定先:メガバンク異文化や価値観を享受し、学び取る姿勢が身に付く。海外での経験を踏まえ、日本食文化の変化を追う。アメリカ留学をきっかけに日本の食文化に関心が向く。文学部外国語文化学科045

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