國學院大學 大学案内2017
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 私は東京の社家の長男として、神道文化に親しみながら育ちました。そのような私にとっても学生時代の学びは新鮮で、古事記や日本書紀といった古典の詳細や法律関連の知識など、新たな学びに奥深さを感じたと記憶しています。また、卒業論文として重要無形民俗文化財である「江戸の里神楽」に取り組みましたが、その研究を通じ、神職には四季を敏感に感じ取る繊細さが求められる事実に気づくことができました。 現在、お仕えしている來宮神社は、熱海一帯の地主神として親しまれています。神社で執り行われる各種行事への人出は多く、特に毎年7月の例大祭は盛大で、私はそこで典儀という重要な役目を任され、通常のお勤めでは得られない経験を積ませていただいています。また、日々の雑祭からは、神職として必要な臨機応変な振る舞いなど、多くのことを学んでいます。若輩者の私は苦労することも多いのですが、そのたびに院友でもある宮司の存在のありがたみを実感しています。 将来は実家のお社にお仕えし、代々培ってきた神道文化を地元の方々に伝えたいと考えています。皆さんが気兼ねすることなく、朗らかな心持ちで鳥居をくぐっていただけるよう、一層精進したいと思います。山本 篤信さん 神道文化学部神道文化学科 平成24(2012)年3月卒業モダンとクラシックのバランスがいい。神道文化学部卒業生を訪ねて由緒ある大明神での経験を実家のお社に活かす。來宮神社(静岡県熱海市) 奉職学生時代はジャズのサークルに所属していました。担当はボーカルとトランペットです。奉職後は楽器から遠ざかっていますが、近々また練習を再開したいと思っています。東京でも非常に洗練された渋谷という地域にありながら、神道や文学、史学など、日本の真髄を極めている点が私にとっての國學院らしさです。学生時代は居合道部に所属し、主務(チーフマネージャー)を務めていました。大学時代最後の大会、東日本学生居合道大会で個人戦第3位、団体戦準優勝の成績を収められたのがいい思い出です。私が思う「國學院らしさ」 私の実家は社家ではないのですが、高校時代から神道を学びたいと強く思い始め、大学受験では國學院大學のみを受験して神道文化学科に進学しました。そして、ただ学ぶだけではなく神職として神道を突き詰めようと決意し、2年次から神職課程を履修し、4年次からは明階総合課程も学ぶことができました。 しかし、女性の奉職活動は決して楽なものではなく、私自身も奉職先の決定が卒業式の10日前といった厳しさでした。学びと並行して神社での助勤や部活動、自活のためのアルバイトにも時間を費やすなど、多忙を極める状況でしたが、その努力があったからこそ奉職のご縁に恵まれたと考えており、苦労の末の奉職決定には喜びもひとしおでした。 現在、権禰宜としてお仕えする篠崎淺間神社は、江戸川区最古の神社として地元の方々に愛されています。家族経営のため、奉職当初は親族ではない自分に務まるのか、一抹の不安もありましたが、宮司をはじめ皆さんが温かく迎えてくださり毎日が充実しています。また、ここの御祭神は最も美しい神様、木花開耶姫尊です。安産、子育ての神様のもとで、女性ならではの気遣いを心掛け、女性だからこそ務まるお役目を果たせればと考えています。川上 真誉さん 神道文化学部神道文化学科 平成27(2015)年3月卒業誠実さ、これに尽きます。女性の神職として、神道に末長く携わりたい。篠崎淺間神社(東京都江戸川区) 奉職神道文化学科の仲間たちは皆が真面目で、優しさにあふれていました。助け合いながら学修にも集中することができ、4年間を非常に楽しく過ごせました。私が思う「國學院らしさ」010

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