名古屋市立大学 大学案内2020
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 システム自然科学研究科では、自然科学と数理情報科学に関する基礎的な知識と技術を修得し、その基盤の上に生命や物質に関わる諸現象の解明と応用に携わる人材を育成します。自然科学や数理情報科学の最先端の研究分野を有機的に配置し、科学技術立国日本を支える研究教育を行います。また、既存分野の垣根を越えた研究教育を行い、21世紀の複雑な諸問題を科学的に解決し、持続可能な社会の実現に貢献できる人材の育成を目指します。 本研究科は、社会人や外国人留学生も含め、様々な素養と経歴を持つ学生を全国から受け入れています。社会人入学者が仕事と学業を無理なく両立できるよう、昼夜開講制度や長期履修制度を実施しています。2019年4月入学生より高等学校専修免許状(理科)の取得も可能となり、高等学校教員のスキルアップを支援します。外国人留学生には、正規の大学院生のほか、外国人研究生の制度があり、入学金や授業料の経費を抑えた上で日本の大学で教育を受ける機会を提供しています。 また、平成30年度には総合生命理学部が設置され、学部から大学院につながる理学教育体制が整いました。38システム自然科学研究科博士後期課程 平成29年3月修了博士(生体情報)楠根 貴成Messageシステム自然科学研究科修了生から 私は、南アフリカ共和国にある巨大な望遠鏡を使って星を観測し、星形成領域の磁場の観測的研究を行ってきました。システム自然科学研究科で研究生活を送ることができて良かった思うことは大きく分けると3つあります。 1つ目は研究科の研究分野が多岐に渡っているということです。このため、研究科内で研究成果を発表する際は、けっして専門用語で誤摩化すのではなく、物事の基礎や本質を理解して臨まなければなりません。“誰にでもわかりやすく”プレゼンテーションを行うということは、修了後社会に出たときに役に立つだろうと思います。また、他分野の人と話すことで「なるほど、そういう考え方もあるのか」と驚くこともしばしばあり、多角的に物事を見ることの重要性も学びました。 2つ目は先生と学生の距離が近いことです。少人数制が幸いして、指導教員の先生はもちろんのこと、他分野の先生にも気軽にアクセスすることが可能です。指導教員の大変熱心なご指導のおかげもあり、私は日本学術振興会特別研究員DC1に採用されましたが、このとき、他分野の先生方からのアドバイスも大変参考になりました。 3つ目は研究活動のサポートが整備されていることです。南アフリカに天体観測に赴くこと10回、海外で開かれた国際研究会に参加すること数回と、海外渡航の多い院生生活でした。海外渡航に対する安全面の支援から、国際研究会への参加費用・国際学術誌への論文投稿料といった金銭面の支援までしていただき、本当に感謝しております。 システム自然科学研究科は、将来研究職に進むにせよ一般企業に就職するにせよ、真剣に研究に取組みたい人には良い環境だと思います。システム自然科学とは これからの自然科学には、幅広い諸分野の連携・融合により創成される新領域の発展が期待されています。情報科学の考え方や技術を駆使して自然科学の諸分野を探求しようとする学問、私達はこれをシステム自然科学と名付けています。また、自然科学が発見した現象や法則をさらに情報科学に応用することによって両分野の融合を図り、相互の発展をねらいとしています。生物多様性研究センター 本研究科では、平成21年に「生物多様性研究センター」を設立し、生物多様性に関して多面的に研究を進めています。センター員の得意分野を活かし「分子進化学」「生物地理学」「生態学」など、理論とフィールドワークの両面から活発に研究を行っています。また、遺伝子の解析により生き物を特定できる国際的なシステム(DNAバーコード)の構築に向けて、東山動植物園とも連携してデータ収集を行っています。大学院生活を支える諸制度昼夜開講制度職業を持ち働きながら勉学を志す学生を支援するため、同じ授業を昼と夜の2回行うカリキュラム構成になっています。また、履修科目は修業年限内で無理なく修得できる構成になっています。社会人特別選抜制度職業を持つ社会人あるいは就業経験を2年以上有する人のための特別入試制度です。一般選抜とは異なり、小論文と面接により合否判定します。長期履修制度長期履修制度は、職業を有するなどの理由で、定められた標準修業年限では履修困難と予想される場合、あらかじめ計画的に修業年限を超えた在籍を許可する制度です。10月入学制度10月に入学できる制度です。一般選抜と同様の方法により合否判定します。外国人研究生制度入学金や授業料の経費を抑えた上で、日本の大学で教育を受ける機会を提供する制度です。学術論文投稿支援在学中に、英語学術論文を執筆し投稿する際に、必要となる投稿料を補助する本研究科独自の制度です。国際学会参加旅費支援大学院生の国際学会等への参加(発表)を促す目的で、渡航費用を補助する全学の制度です。清水昭信基金清水昭信先生(元システム自然科学研究科教授)のご厚意による大学院生の国際学会等への参加(発表)を補助する本研究科独自の制度です。システム自然科学研究科Graduate School of Natural Sciences※2020年4月理学研究科に名称変更予定

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