名古屋市立大学 大学案内2020
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33Message 薬学研究科は、より高度な先端的知識・技能を修得し、独創的先端研究に従事することによって、自己開発型の研究者・技術者を育成することを目標としています。博士前期課程では、研究課題への取り組み方の指導を行い、主に問題解決能力の獲得を、さらに博士後期課程および博士課程(4年制)では最前線の研究成果を挙げ学術論文として発表し、その過程で問題解決能力のみならず課題設定能力をも獲得することを目的としています。 薬学教育制度の改革に伴って設置した薬学部生命薬科学科(4年制)から進学する博士前期課程(2年制)については平成22年度から創薬生命科学専攻を開設しています。博士後期課程(創薬生命科学専攻;3年制)については、同様に設置した薬学部薬学科(6年制)から進学する博士課程(医療機能薬学専攻;4年制)とともに、平成24年度に開設しました。また、平成25年4月から、名古屋工業大学との共同大学院として博士後期課程共同ナノメディシン科学専攻を開設しました。 本薬学研究科の修了生は主として製薬企業に研究職・開発職として就職し、我が国の医薬品産業界の発展に寄与してきました。さらに公的研究機関や大学の研究者としても活躍しています。また、医薬分業の進展と共に医薬品の適正使用にかかわる高度な知識・能力が薬剤師に求められていることに対応し、高い研究能力と専門性を有する指導的薬剤師の大学院における育成に注力しています。 なお、薬学研究科における教育・研究の一層の充実と多様化を図ることを目的として、愛知県がんセンター研究所、国立長寿医療研究センター、国立医薬品食品衛生研究所、自然科学研究機構生命創成探究センター、および医薬品医療機器総合機構との連携協定に基づき、腫瘍制御学、加齢病態制御学、医薬品質保証学、生命動態制御学、および医薬品医療機器審査科学の各分野を設置しています。薬学研究科大学院生から研究と教育内容 博士前・後期課程(創薬生命科学専攻)においては、多様化した疾患治療に対応できる最新の医薬品開発研究の知識と技術、ならびに生命科学の急速な進歩に呼応した生体分子機能解析の最先端の知識と技術を習得します。さらに、疾患原因や病態解析と医薬品の作用機序・体内動態・代謝機構の解明や薬物治療への応用を目指した基礎研究を行い、医薬品開発とその利用に関する知識・技術・応用力を総合的に身につけます。 博士後期課程(共同ナノメディシン科学専攻)は、名古屋工業大学との共同大学院で、平成25年に開設されました。この専攻では、ナノマテリアルの医薬品開発への応用等、共同大学院の特徴を活かし、薬工融合領域での最先端の知識と技術を習得します。 博士課程(医療機能薬学専攻)については、臨床薬学領域における高度な専門知識と研究能力を有する研究者および薬剤師を養成する教育と研究指導を行なっています。私は、本学の薬学部生命薬科学科、薬学研究科博士前期課程を経て、現在博士後期課程に在籍しています。小さなころから、一つの薬で多くの命を救う革新的な新薬を創る研究者になりたいと考えていました。学部時代に配属された細胞分子薬効解析学分野での研究テーマについて興味を抱くと共に、研究者養成の環境づくりに力を入れている点に惹かれ、本学の薬学研究科に進学を決意いたしました。イオンチャネルと呼ばれるたんぱく質について研究している研究室に現在まで5年半在籍し、先生方の手厚いご指導の下、研究活動に励んでいます。研究成果を国内外の学会で発表し、外部の先生方と意見を交換することで、自分の研究を客観的に考える意識が芽生え、研究へのモチベーションを高く維持することができました。本学の薬学研究科は、一人前の研究者を育成するために必要な環境が整っていると感じています。ぜひ皆さんの入学をお待ちしています。薬学研究科Graduate School of Pharmaceutical Sciences薬学研究科博士後期課程3年創薬生命科学専攻山村 英斗

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