名古屋市立大学 大学案内2020
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博士課程Message 医学研究科博士課程は、基礎医学、臨床医学の枠を超えた横断的な生体機能・構造医学、生体情報・機能制御医学、生体防御・総合医学、予防・社会医学の4専攻から構成されています。基礎医学研究者と臨床医学研究者とが自由に最先端の医学研究を共同で実施できる体制を組織して大学院学生の教育にあたり、独創的かつ応用範囲の広い医学研究者及び高度の医療知識と技量を備えた医師を養成することを目的としています。分子医学研究所は遺伝子制御学、分子神経生物学、細胞分子生物学、分子毒性学、再生医学の5部門で構成され、高度な研究を展開しています。医学研究科大学院生から32修士課程 医学研究科修士課程は、高度な専門教育を行うことにより医科学の専門知識を有する職業人と博士課程進学を目指す研究者を養成します。入学者は医療系学部に限らずサイエンスにかかわる多分野にわたる学部の卒業生であり、疾病の原因解明、その治療法や予防策の探索、健康の増進などに関する研究に意欲的に取り組んでいます。医学研究科博士課程4年再生医学分野松本 真実長い間、「脳は再生しない」と考えられてきました。しかし、近年の研究により、成体の脳内にも神経幹細胞が存在し、神経再生が起こっていることが明らかとなりました。私の所属する再生医学分野では、内在性の神経幹細胞を用いた脳再生について研究しています。私は本学の修士課程を修了し、博士課程へ進学しました。修士課程時に携わった研究が論文として世界に認められた時の胸の高鳴りは今でも忘れられません。大学院での生活は、日々の実験のみならず、実験結果を基に先生方と頻繁にディスカッションをし、研究を進めています。また、学会参加や専門技術を学ぶための海外出張など、充実した日々を送っています。本研究科では、修士・博士課程ともに独自の奨学金制度が設けられており、私もこの奨学金を受給させていただきました。本年度からは、日本学術振興会特別研究員(DC1)に採用されており、経済的に自立して、研究に専念することが出来ます。今後、苦しいことも多くあると思いますが、日々絶え間ない努力を重ねていき、医学の進歩に貢献できるような研究者になりたいと考えています。医学研究科博士課程4年分子毒性学分野安藤 さえこ私は分子毒性学分野で抗がん剤の開発の研究プロジェクトに参加しています。研究室では候補物質にどういった作用があるのか、どのようなメカニズムで抗がん効果を発揮しているのかを調べています。大学では理工学部に所属していましたが、自分の研究を治療へと結びつけたいという思いから医学研究科へ入学しました。入学当初は慣れない専門用語や動物の取り扱いで戸惑いましたが、研究室の先生方や先輩の助力もあり、着実に知識と技能を修得することができました。学会発表では他の研究者とのディスカッションを通し、研究に対する理解が深まり、新たな展開へと繋がることがあります。また同じ分野の研究をする仲間ができることでより意欲が湧いてきます。私は大学院生活で、自分の考えていることを実験で証明していくことがとても面白いと思うようになりました。そしてもっと研究がしたいとの思いから博士課程への進学をきめました。本学修士課程では成長しながら充実した研究生活が送れます。医学研究科Graduate School of Medical Sciences医学研究科博士課程2年リハビリテーション医学分野浅井 勇人私は修士課程において統合解剖学分野で神経炎症のメカニズムや抗炎症作用について培養細胞を用いて研究していました。しかし、理学療法士として病院で勤務する中で治療をすることによる回復過程に興味を持ち博士課程への進学を決意しリハビリテーション医学分野へと進学しました。現在は末梢神経損傷モデルの回復過程やリハビリテーション実施による効果の検証を中心に研究しています。実際に自分で研究することにより臨床場面で行う治療の幅も広がり、自信にもつながります。病院で勤務しているだけでは気がつくことのできなかった基礎医学的な内容にも注意が向くようになり新たなリハビリテーション方法の提案にも繋がっていくと考えています。仕事と実験の両立はなかなか大変な部分もありますが、基本的なことから応用方法まで丁寧に享受してくださる先生方のおかげで日々楽しく研究生活を送ることができています。結果が出なく悩むこともありますが良い結果が出た時の喜びはこの上ないやり甲斐を感じさらなる研究意欲を掻き立ててくれます。本学での研究成果を今後の医療の場面に役立てるよう日々努力していきたいです。医学研究科修士課程2年臨床医療デザイン学分野広中 孝英私は、今までの経験で培ってきた工学のノウハウを、医療に応用することで、人々を笑顔にし、医学の発展に貢献していきたい想いがあり、本学の医学研究科に進むことを決意しました。研究では、脳血管内と低侵襲治療領域の医療用ロボットの開発を行っており、現在発生している問題点を把握し、それに対処できるロボットシステムの改良開発を繰り返し行っています。入学当初は、医学の知識が無く、不安に感じていたため、授業を通じて、医学の勉強をしてきました。そして、毎日、夜遅くまで大学に残り、過去の論文調査を行うことで、自分が開発しているロボットには利点があり、価値があることを明確にし、手術見学では、ドクターから、直接意見を頂くことによって、研究活動を進めることができています。また、指導教員とのディスカッションを踏まえ、自分の考え方とは違う意見を聴くことができ、日々勉強になっています。本学に入学してから、講義や学会などで医学の知識を身につけることができ、日々、自分が成長していると実感しています。そして、新たな知識、技術を学ぶことで、もっと勉強がしたい気持ちで一杯であり、毎日、充実した大学院生活を送ることができています。

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