名古屋市立大学 大学案内2020
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31システム自然科学研究科長総合生命理学部長湯川 泰Message好奇心を満たし、夢の実現へ 本学は、これまで医学部・薬学部・看護学部の医療系3学部を擁する唯一の公立大学として、市民の健康と福祉の向上に寄与する教育研究に積極的に取り組んできました。この特色を活かしながら、さらに生命科学を中心としつつ理学分野を幅広く強化し、地域への貢献をさらに高めるため、平成30年4月に7番目の学部として「総合生命理学部」を設置しました。 これまで、愛知県、岐阜県、三重県のいわゆる東海3県は、理学系を志す受験生の受け皿となる学部の入学定員が、全国に比べて極めて少ない状況が続いてきました。郷土愛溢れる地元で、理想の進路が選べない不幸が続いてきたのです。新学部の募集人数は43名と決して多いとはいえませんが、本学はこの状況の解決に本気で取り組みます。この学部の母体は、本学システム自然科学研究科であり、分野の多彩な23名の教員が理想の理学教育をめざします。 自然の真理を探究する理学は、ヒトの知的好奇心を満たし、かつ人類の夢を実現し、応用的な学問の発展する基盤として、社会の発展に大きく寄与します。未来を見据え、科学分野の研究目的を近視的に偏らせることなく、その礎となる研究教育の拡充を図りたいと思います。 これから我が国は、過去に経験のない少子高齢化社会を迎えます。社会がこのまま萎縮するのか、それとも持続的な発展を遂げるのかは、新しい世代の活躍にかかっています。理学とは、モノの捉え方、頭の使い方をとことん鍛える学問です。科学の研究を通して、これらの能力を身に付けた人材は、間違いなく次世代で中心的な役割を果たすと確信しています。Q&Aどのような内容を学ぶことができますか? まずは自然科学と数学、情報科学の初歩的な内容を全員が学びます。その後、各々の興味に応じて専門分野を絞り、高度な内容を学修していきます。3年生の後半からは1年半をかけて、卒業研究に打ち込みます。理学の研究は楽しいですか? 理学の研究は、自分の興味・好奇心に従ってある程度自由に進めることが許されます。もちろん指導教員と相談の上ですが、自分で考え自分で決断することに新鮮さを覚えると思います。思いどおりに研究が進まず、すぐに壁に突き当たりますが、あの手この手で克服する醍醐味がとても楽しく感じられる様になります。卒業後の進路はどうなりますか? 新しい学部なので過去のデータはありませんが、理学系学部の傾向を見ると、半分以上がさらに研究を続けるために大学院へ進みます。残りは、製造業や公務員、教育関係、金融、商社など様々な分野へ就職できます。事前に実施した企業アンケートでは、本学部からの採用を希望する声が多く寄せられていました。取得できる資格は何ですか? 自然科学に通じた中等教育の底上げを図り、地域の発展に寄与するため、高等学校教諭一種免許状(理科)を取得できる課程を設けています。総合生命理学部の特色2つのコース 理学という広い学問領域の中で、学生が履修科目を円滑に選択できるようにするため、2つのコースを設けます。共に、理学と情報科学の基礎を学び、その後、自分の興味を深める分野へと進みます。①生命情報コース 理学の基礎を全般的に学んだ後に、生命科学の専門を履修するコースです。②自然情報コース 理学の基礎を全般的に学んだ後に、物質科学や数理情報科学の専門を履修するコースです。総合生命理学部は2018年に新しく設立された学部です。総合生命理学部では学問の基礎的な知識を学びますが、他の大学の理学部と比べると生物系が少し強く感じます。後期日程のみなので受験に苦労した者同士わかり合えるのも一つの特徴であると思います。総合生命理学部では学部生40名程度に対し教員が23名とかなり手厚くなっています。学部生の数が少ないので全員と交流ができますし、定期試験の過去問なども協力して手に入れたりしています。空きコマの時間や放課後には談話室に集まって課題を一緒にやったり、テスト期間中にはわからないことを教え合ったりしています。また、放課後に教授の研究室に遊びに行って、コーヒーやお茶を飲んだりお菓子を食べながら談話したりする中でいろいろな情報を得ることができます。このように学部生の密度が濃いこととあらゆる分野の先生方との距離が近いことが魅力だと思います。1期生で先輩がいないので将来のことがよくわからず不安はありましたが、先生方がアドバイスをしてくださったり悩みを聞いてくださったりするので、今は安心して名古屋市立大学で生活を送ることができています。私は名古屋市立大学陸上競技部に所属していて、週に4日ほど活動しています。部活に勉強にバイトとすべてをこなすのはかなり大変ですが、やる気があれば可能です。例えばテスト勉強についてだと、授業の中である程度習得し、コツコツと前もって勉強することで、テスト期間中も部活を休まずに行けるようにしています。時間がない分効率を重視してやらないといけないので、メリハリをつけて行動することが大切だと思います。さらに、私たちは総合生命理学部を多くの人に知ってもらいたいと思い、一部の学部生でPioneer Activity Science Students Project、通称パスプロという団体を作りました。フリーペーパーを制作したり、入試問題の解説や総合生命理学部について話したことを動画にまとめてYouTubeで配信したりして広報活動をしています。会議を開いて意見を出し合ったりして、日々どんな活動をすれば多くの人に知ってもらえるかを試行錯誤しています。学長をはじめ先生方や同窓会の方々も協力してくださり、とても充実した活動を行っています。このような楽しい生活を送れる名古屋市立大学総合生命理学部で、是非一緒に学びましょう。総合生命理学部生から総合生命理学部 総合生命理学科2年山崎 杏実私立滝高等学校出身●生命科学を中心に、自然科学全般と数理情報科学の基礎を身に付けた上で専門分野を学修することで、柔軟な思考ができる人材を養成します。●理学の総合的な学修を通じて、情報収集力、論理的思考力、企画力、実行力を備え、イノベーションの創出に貢献する人材を養成します。●グローバルな視野を持ち、地域社会の発展に貢献する人材を養成します。_g[k],rep_b[k]);double r[], double [num]);rep_b[])[k]);

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