名古屋大学 大学案内2018
68/96

67 GUIDE TO NAGOYA UNIVERSITY 2018物質の根源・宇宙の起源に挑戦します。 物質の根源・宇宙の起源が何であるかは、長く人類が追究して来た命題です。名古屋大学では、大学草創期から独創的な素粒子論研究の礎が坂田昌一博士らによって築かれ、これらが小林・益川理論へとつながり、小林・益川両博士の2008年ノーベル物理学賞受賞にいたりました。また、理論的研究と共に、早い時期から素粒子・宇宙分野の実験研究が進められ、チャーム粒子、タウニュートリノの発見、小林・益川理論の実証など、現在の標準理論を確立するうえで鍵となった第一級の世界的成果を生み出しています。 本機構は、名古屋大学におけるこれら輝かしい伝統をさらに発展させるべく、益川敏英機構長のもと、素粒子理論・実験分野、宇宙理論・観測分野、数理物理学分野、宇宙線研究分野の関連研究者を結集し、現在の標準理論を越える現代物理学の新たな地平を開拓することを目的としています。 本機構に参画する素粒子実験研究者は、ニュートリノ振動実験OPERA、LHC実験、Bファクトリー実験を牽引する中核的研究者です。素粒子理論研究者も、標準理論を越える物理の解明に向け、きわめて独創的な研究で世界をリードしています。宇宙理論・観測研究者、宇宙線研究者、数理物理学研究者も独自のプロジェクトにより第一級の世界的研究を推し進めています。これらの人材を結集し、実績ある理論・実験の研究グループが密接に連携することで、本機構は名古屋大学でのみ可能な、ダイナミズムを持つ研究組織を目指します。http://www.kmi.nagoya-u.ac.jp/素粒子宇宙起源研究機構産学連携によるイノベーション創出 未来社会創造機構は、平成26年4月に文部科学省の革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)に採択された事を契機として設立された比較的新しい組織です。 本機構では、急速な勢いで高齢化が進行しているわが国において、社会と国民がその活力を継続的に発展させるための将来ビジョンを策定し、そのビジョン実現のために求められる技術と人材を創出するための分野横断型の産学連携研究開発・教育活動を実施しています。 従来の大学における研究開発とは異なり、最終的には民間企業と連携して、研究開発の成果を社会実装までつなげる事を主目的に置いている点がこれまでの大学組織と大きく異なる点です。 科学技術を社会実装するためには、大学単独で行う研究開発では限界があるため、民間企業、自治体等との緊密な連携が不可欠となります。 本機構には、民間企業が13の研究部門を設置(平成29年4月1日現在)し、大学の教員と連携しながら社会実装を強く意識した研究開発を実施しています。 また、複数の自治体と連携し、科学技術を社会実装するにあたり、実証実験を行うフィールドを提供いただく等、多岐にわたる協力体制を敷いています。 平成28年度には、学内のモビリティ関連の研究組織を統合し、「モビリティ領域」を設置しました。 さらに、産業界と協力することにより、新たな基幹産業の育成の核となる革新的技術の創出を目指した「産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム」の実施部局として研究開発をスタートさせています。 今後も名古屋大学の先端応用研究の中心としての役割を意識し、さらなる機能拡充(先端応用研究分野の集約)を進めていきます。http://www.mirai.nagoya-u.ac.jp/未来社会創造機構施設紹介高精度ドライビングシミュレーター素粒子宇宙起源研究機構機構長:益川敏英特別顧問:小林誠基礎理論研究センター現象解析研究センター学内共同教育研究施設融合研究理論計算物理室タウレプトンデータ解析室実験観測機器開発室素粒子論宇宙理論弦理論数理構造時空構造起源フレーバー物理学多元数理科学研究科理学研究科宇宙地球環境研究所全学技術センターアドバイザリーボードMAPMAP自動運転車両を用いた実験C26C24MAP P93~P94をご覧ください。

元のページ  ../index.html#68

このブックを見る