名古屋大学 大学案内2018
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GUIDE TO NAGOYA UNIVERSITY 2018 42医学部 医学科 研究室授業紹介■神経内科学 運動ニューロン病やパーキンソン病などの神経難病を中心に、さまざまな脳神経の病気の治療法開発を目指して研究を行っています。細胞・動物モデルを用いた基礎研究と、患者さんから得られるデータを用いた臨床研究、さらには基礎研究で得られた成果を臨床試験で検証する実用化研究(トランスレーショナルリサーチ)を進めています。それぞれの研究分野で世界をリードすることを目指し、留学や国際共同研究を通じて、国内外の研究拠点とも積極的に連携しています。■予防医学 予防医学分野では疫学研究(病気の分布ーいつ、どこで、どんな人に起こりやすいのかーを調査し、分布を決める要因を統計学的方法により探す)を行っています。病気の生物学的原因は未解明であっても、病気の予防は可能だからです。たとえば喫煙により、がんのリスクが高まることがわかれば、その仕組みはわからなくても、禁煙によってがんの予防は可能です。現在は大規模な追跡調査により、要因として、生活習慣などに遺伝的体質を組み合わせた検討をしています。■免疫学 免疫学は近年基礎的研究が最も花開いた学問の一つで、研究成果の臨床応用が進んでいます。免疫系は微生物に対する感染防御機構として進化し、ヒトを含めた高等脊椎動物では巧妙な仕組みが構築され、それにより感染、炎症性疾患や自己免疫疾患のみならず、がん、神経、心血管、代謝性疾患などの様々な病態に関わっています。当教室では免疫応答の制御機構について先端的な研究を行っています。特にがんに対する免疫応答の抑制機構を解析することで、発がん及びがんの進展過程での免疫系の関わりを明らかにし、がん免疫療法へと臨床応用を進めています。医の倫理を尊重し、人類の幸福に真に貢献するカリキュラムCURRICULUM IMAGE■1年生は主に「全学教育科目」を履修します。専門科目としては、医学への動機付け等を目的とし、「医学入門」を履修します。1年次2・3年次4年次5・6年次全学教育科目医学入門・教養科目 ・基礎科目■2年生になると全学教育科目と並行して、「基礎医学」の講義と実習を履修し、3年生後期から「基礎医学セミナー」を履修します。基礎医学基礎医学セミナー・人体器官の構造 ・生体の機能 ・生体と薬物 ・病因と病態 ・生体と微生物 等■4年生になると「社会医学」の講義と実習、及び「臨床医学」の講義、チュートリアル、基本的臨床技能実習を履修します。■5年生は実際に患者さんに接して臨床医学を学ぶ臨床実習が始まります。6年生の選択実習は、より主体的な内容となっています。社会医学・人の死と生命倫理・法 ・環境・労働と健康 ・疫学と予防医学・保健医療の仕組みと公衆衛生 ・社会医学実習 等臨床医学・内科学・神経内科学講義 ・外科学・胸部外科学講義 ・整形外科学講義・産婦人科学講義 ・眼科学講義 ・精神医学講義 等5年生臨床実習 臨床病理学実習6年生選択実習Ⅰ 選択実習Ⅱ「医学入門」は、次の三つの柱から構成されます。①医学と医療について、医師になるための心構え、医の倫理についての講義。②早期体験実習として、介護実習、看護実習及びシャドーイングの実習。③医学生物学の基礎。POINT 「基礎医学」、「社会医学」、「臨床医学」の三つに大別される医学専門科目が本格的に始まります。特に「基礎医学セミナー」では、最前線の研究を進めている基礎講座の研究室に2~4名ずつ配属され、指導教員のもと実験・研究を実践し、科学的思考法を体得します。POINT人間性・倫理性、科学的論理性を備え、創造力・独創性に富む医師、医学研究者を養成します。 全学の協力によって幅広い知識を習得し、豊かな教養と人間性を培います。理系基礎科目、基礎セミナー、文系教養科目、理系教養科目、言語文化科目、開放科目の受講を推奨しています。全学教育科目 講義と実習を通じて、人体の構造や機能の正常と異常について学びます。病理学実習のうち、病理解剖結果に基づく問題点の議論をして病気への理解を深める臨床病理学実習は5年生になってから行われます。基礎医学 講義室を完全に離れ、最前線の研究を進めている基礎講座(社会医学系講座・環境医学研究所各部門・総合保健体育科学センターを含む)に身を置いて、生の研究生活を体験します。基礎医学セミナー 社会医学系の講義・実習では、人々の健康が社会の変化や様々な社会的活動によって影響を受けていることを学び、自ら考え行動する力を伸ばします。社会医学 臨床系科目(内科・外科・小児科など)の講義とチュートリアルおよび基本的臨床技能実習を行います。チュートリアルは臨床症例について多角的に考え討論する学習法です。実習では医療面接、身体診察、縫合、手洗い、心肺蘇生、採血などの主に技能が関係した学習項目を集中的に学びます。臨床医学 実際に患者さんと接して臨床医学を学びます。6、7名のグループに分かれて名大附属病院の全科を1~2週間ずつ回るほか、約4週間の学外関連病院での臨床実習も体験します。臨床実習 主な目的は、指導医の下に個人で患者を受け持ち、責任をもって医療の一切を主体的に体験することです。臨床講座に2-6名ずつ学生が配属され、1学期のうちに2つの科を各7週間ずつ、その後、約4週間の学外関連病院での診療参加型臨床実習も体験します。選択実習 医学への動機づけ、医師としての将来を考える機会づくりを目的としており、入学直後の4月から始まります。医学入門

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