北里大学 大学案内2017
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3 年間3,000の土壌サンプルを採取・分析して40余年。特別栄誉教授の大村智が研究しているのは、土中の微生物が生産する有機化合物を創薬に活用することだ。転機となったのは1979年、大村が44歳のとき。静岡県の土壌の微生物をもとに開発した「イベルメクチン」が、アフリカや中南米に蔓延する感染症、オンコセルカ症の特効薬になることが判明した。約3,700万人に感染していたオンコセルカ症は、失明の危険をおよぼす難病。広く人々に提供されたイベルメクチンは絶大な効果を発揮し、コロンビアやエクアドルなど11カ国でオンコセルカ症の撲滅を達成した。現在も、年間約3億人をその脅威から救い続けている。 この功績がたたえられ、大村は2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞。会見では、「私は微生物の力を借りているだけ」とにこやかに語った。北里大学には、大村のように情熱をもって生命科学を探究し続ける研究者が結集している。感染症の恐怖から3億人を救う。ノーベル生理学・医学賞を受賞した〝魂の研究〞© Nobel Media AB 2015/ Pi Frisk世界をリードする先進的な教育・

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