佐賀大学 大学案内2019
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066医学部医学科カリキュラム模式図(平成30年度入学生)卒業単位193医学科では教養教育、基礎医学、臨床医学の実施時期を明確に区別せず、Phase(フェイズ)Ⅰ~Ⅴに分けて6年一貫教育を実施しています。教養教育科目及び専門基礎科目は1年次から2年次後期まで行われます。専門科目では、基礎医学が1年次後期から始まり、遺伝子、発生、細胞、組織、器官、個体、集団といった順序で、かつ構造と機能を並行して勉強できるように構成されています。3・4年次には、内科、外科、小児科などの臨床医学を統合し、臓器別に再構成したカリキュラムで学び、医師として患者さんの問題を解決する能力を養います。PhaseⅠは大学入門科目(医療入門Ⅰ)、基本教養科目、インターフェース科目、情報リテラシー科目、外国語科目からなる教養教育科目と、基礎科学分野の教育や生命倫理学、医療心理学などを行う専門基礎科目から構成されています。医学を志す者が学習すべき基礎的な知識と方法論を修得し、かつ人間に対する理解を幅広い視点から深めるために教育が行われます。講義に加えて実習も取り入れられ、たとえば1年次から2年次まで開講される医療入門Ⅰ、Ⅱでは早期体験学習が行われています。PhaseⅡからは医学専門科目である基礎医学の学習が始まります。まず、生物の基本的構成単位である細胞の構造と機能を遺伝子レベルから分子レベルまで講義・実習を通して学びます。そこで得た知識を、細胞から組織、組織から個体へと構築することにより、人体の正常な構造と機能を個体発生、系統発生的背景とともに学習します。さらに、どのような内的・外的要因が係わり、どのような病態を呈するかを学び、3年次(PhaseⅢ)から本格的に始まる臨床医学へとつなげます。PhaseⅢの特徴は、PBL(問題基盤型学習;Problem-basedLearn-ing)やCBL(症例基盤型講義;Case-basedLecture)を大幅に導入していることです。これは症例シナリオを用いたグループ討論を通して、学習課題を自ら見出し、学習する能力や、知識を活用して病気の診断や治療方針を立案する訓練を行うものです。同時に、医療面接や身体診察などの基本的臨床技能を訓練し、臨床実習に備えます。PhaseⅣは全面的に臨床実習に当てられます。臨床実習では医療チームの一員として診療に参加するため、4年次の学年末に共用試験に合格し、StudentDoctorとして適格認定を受けた者のみが実習を許可されます。PhaseⅤは「特定プログラム教育科目」、「基礎系・臨床系選択科目」、「地域枠入学生特別プログラム」から成っています。中でも6年次前期の「基礎系・臨床系選択科目」は、自らの弱点を補ったり、興味を持つ分野をさらに深めたりする目的で、6年間の最後の仕上げとして位置づけられています。ハワイ大学をはじめ海外での短期臨床実習に参加するコースも含まれています。最後に卒業試験に相当する総括講義が行われます。以上のカリキュラムの特徴として、一つの授業科目の履修が次の授業科目につながるところが大きく、したがって、前段階の習得なしに次段階の学習に進むことは容易ではありません。また、学習が試験のためだけに行われることを避け、試験も学習の一部という観点から、通常、試験は各科目の終了ごと、あるいは途中にも行われ、特に試験期間というものは設定されていません。1年次2年次3年次4年次5年次6年次前期後期前期後期前期後期前期後期前期後期前期後期大学入門科目Ⅰ(医療入門Ⅰ)医療入門Ⅱ薬理学病理学遺伝医学Unit3(呼吸器)Unit4(循環器)Unit5(代謝・内分泌・腎・泌尿器)Unit6(血液・腫瘍・感染症)Unit7(皮膚・膠原)Unit7(皮膚・膠原)Unit8(運動・感覚器)Unit9(精神・神経)Unit10(小児・女性)Unit11(救急・麻酔)Unit12(社会医学・医療社会法制)◆共用試験(CBT、OSCE)臨床実習臨床実習地域医療実習関連教育病院実習◆臨床実習後OSCE総括講義基本教養科目インターフェース科目外国語科目分子細胞生物学Ⅲ組織学生化学動物性機能生理学植物性機能生理学神経解剖学概説免疫学人体発生学微生物学情報リテラシー科目生命倫理学医療統計学Unit1(地域医療)Unit2(消化器)医療心理学医療と生活支援技術生活医療福祉学物理学分子細胞生物学Ⅰ・Ⅱ生物学Unit13(臨床入門)基礎系・臨床系選択科目化学肉眼解剖学医学英語特定プログラム教育科目基礎系・臨床系(3年次~)選択科目地域枠入学生特別プログラムPhaseⅠPhaseⅡ‐APhaseⅡ‐BPhaseⅢPhaseⅣPhaseⅤ

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