京都市立芸術大学 大学案内2018
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87芸術資源研究センター芸術関係者に聞き取り調査を行い,口述された内容をオーラル・ヒストリー(口述資料)として記録・保存,研究します。本学ゆかりの作家を中心に,「戦後日本美術」「京都画壇」「フルクサス」に焦点を当てた研究活動を展開しています。音と身体の記譜法,日本の伝統音楽や民俗芸能を研究し,その解析や再現を進めます。同時に,作品や創作プロセスを含めた記譜法を広く捉え直し,記譜を新たな芸術創造の装置とみなし,表現の多様性を探ります。富本憲吉記念館創設者辻本勇氏からコレクションの寄贈を受け,本学の前身である京都市立美術大学に陶磁器専攻を創設した元学長富本憲吉ゆかりの書簡等の資料を調査研究し,中間成果として書籍「富本憲吉『わが陶器造り』」を刊行します。重点研究● オーラル・ヒストリー● 記譜プロジェクト● 富本憲吉アーカイブ・辻本勇コレクション本学美術学部の新入生全員が各専攻に分かれる前に受講し,分野を横断する柔軟な基礎力の育成を図る授業「総合基礎実技」の課題と成果を資料化し,芸術教育に新たな展望を開くことを目指します。「高細密複写」と違い,「写し」や「模写」はその行為を通じ作品の背景を読み解き,技法,素材を後世へと引き継ぐ大事な役割があります。「写し」「模写」を技術,技法,素材から考察し,そのアーカイブの可能性と汎用性を模索します。海外文献等の京焼に関する記述のアーカイブ化を目的に近世から現代までの欧米での日本の陶磁器関連文献資料を収集し,「京焼」の記述をデジタル化,「京焼文献データベース」を構築します。成果は広く公開し,教育・創作・研究への利活用を図ります。過去を保存し未来へと継承することは,アーカイブに期待される機能の一つです。残されたものの事後の検証・活用に,写真を含む映像が果たす役割や可能性について,実践的な立場で研究に取り組み,ワークショップ等で考察を深めます。本学には音楽学部創設以来の貴重な演奏記録が保存されていますが,収録当時の記録媒体は寿命が短く,劣化が激しいものがあります。これらのデジタル化を進め,整備活用のために調査を行います。絵画や彫刻をはじめとするさまざまな芸術作品に感じられる「奥行きの感覚」が研究対象です。この感覚の背後には,視覚にとどまらない共通感覚や,複雑な仕方で読み解いている多様な情報や質が存在します。そうしたものを検討・整理,アーカイブしながら「奥行きの感覚」の客観化を目指します。本学美術教育研究会が長年にわたり収集した明治時代からの図画工作・美術教科書は図書館に寄贈され,現在1400冊以上のコレクションを形成しています。美術だけでなく教育や社会の歴史を辿るうえでも非常に重要かつ貴重なこれらの教科書は,経年劣化が著しいため,アーカイブ化し,今後のさまざまな活用に向けての道を拓きます。● 総合基礎実技アーカイブ● うつしから読み取る技術的アーカイブ● 京焼海外文献アーカイブ● 映像アーカイブの実践研究● 音楽学部・音楽研究科アナログ演奏記録  デジタル・アーカイブ化● 「奥行きの感覚」のアーカイブ● 美術教科書コレクションアーカイブ事業准教授佐藤知久専門/文化人類学2002年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(人間・環境学)。京都文教大学総合社会学部教員を経て,2017年から本学教員。著書『フィールドワーク2.0』(2013),編著『世界の手触り フィールド哲学入門』(2015),共著『宇宙人類学の挑戦』(2014)など。美術学部教授音楽学部教授日本伝統音楽研究センター教授石原友明柿沼敏江藤田隆則石谷治寛(京都造形芸術大学他非常勤講師)/高嶋 慈/滝 奈々子/竹内 直(音楽学部非常勤講師,日本伝統音楽研究センター非常勤講師)/林田 新(京都造形芸術大学講師)/前﨑信也(京都女子大学准教授)非常勤研究員専門/在外日本美術コレクション研究・文化交流史略歴/学習院大学卒業後,オクスフォード大学マートン・コレッジに留学,日本美術史を専攻し,海外に流出した日本美術に関する調査研究を行う。2010年博士号取得。2014年,一般社団法人「心游舎」を創設し,子供たちに日本文化を伝える活動を行う。2015年から本学客員教授。特別招聘研究員所長専任教員副所長専門/現代美術略歴/京都市立芸術大学美術学部デザイン科卒業。同美術学部専攻科修了。1985年ゴッホの自画像に扮するセルフポートレイト写真制作。以降,「美術史シリーズ」「女優シリーズ」等の自画像的作品を多数制作。2014年ヨコハマトリエンナーレのアーティスティック・ディレクターを務める。2013年から本学客員教授。専門/作曲・パフォーマンス作品制作略歴/東京藝術大学音楽学部卒業。1964年ニューヨークに渡り,フルクサスに参加。1965年にメールによるイヴェント「スペイシャル・ポエム」開始。現在も作曲,パフォーマンス,視覚作品の制作など多様な活動を続けている。著書に『フルクサスとは何か』(フィルムアート社/2005)。彬子女王森村泰昌塩見允枝子加治屋健司専門/現代美術史・美術批評史略歴/ニューヨーク大学大学院美術研究所博士課程修了。PhD(美術史)。2006年より日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ代表。著書に『From Postwar to Postmodern, Art in Japan 1945-1989: Primary Documents』(共編著/ニューヨーク近代美術館/2012)。2017年度は,新たに以下の研究が始まります。○ ASILE FLOTTANT 再生 ~ル・コルビュジェが見た争乱・難民・避難~○ みずのき作品群の保存とアーカイブ作成への協力と作業支援○ 美術関連資料のアーカイブ構築と活用○ 現代美術の保存修復/再制作の事例研究 ―國府理《水中エンジン》再制作プロジェクトのアーカイブ化

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